第308話 これで全員......

 文化祭の打ち上げが終わり。

 アオイは「10000年と2000年前から~♪」と歌いながらルカと一緒に帰っていった。


 そして、全員解散したはずだが《マッスルファイターズ》のリーダーはコソコソと待ち合わせ場所の公園に来ていた。


 「ここ、だよな?」


 そして、闇の中から女が一人......


 「待ってたわよ、チーム《マッスルファイターズ》のリーダーさん」


 「おぉ!待たせて悪かったな《ストロングウーマン》のリーダー」


 「ふふ、私のお誘い受けてくれてありがと」


 女は絡み付くように男に触れる。

 ......その顔は頬を赤らめ恥ずかしそうに。


 「はっはっは、いいさ!このマッスルにかかれば!」


 「ほんと......いい身体よね」


 「むぅ......」


 男の方もその気になって顔を少し赤くする。


 「ねぇ、じゃぁ......行きましょ?♪」


 「............うむ」


 男は女の差し出された手を握ると女は恋人繋ぎをする。

 そのまま暗闇を歩いていき......男は少し異変に気付きはじめる。


 「?、君の家はこんなに周りのないところにあるのか?」


 「............」


 女はそれを聞いて止まる......そして


 「もう我慢できない」


 「!?」


 女はそのままキスをした......そのまま男の口の中に舌をいれて来たので男は抵抗もなく受け入れそして......


 「っ!!!!!!!」


 その舌は人間より遥かに長く、そのまま男の喉奥を通って胃に直接何かを入れて舌を抜いた。


 「ふふふっ」


 「な、何を!......ぐっ!」


 「もう遅いわよ、あなたの胃に入れたのは強力な『神経毒』......私達には効かないように配合されててね」


 男は身体が思うように動かなく立つこともできなくなり膝をつく。


 「むしろ、まだ意識があるのね?流石鍛え上げられた身体、《プラチナ冒険者》なだけあるわ」


 「き、きさまぁ!」


 男は最後の力をふりしぼりその体勢から足に力をいれて飛び殴ろうとするが。


 「ぐはっ!!!」


 横から飛んできた【風魔法】に飛ばされ地面に落ちる。


 「あんた聞いてたの?「私達」よ?この暗闇に隠れて何人かいるに決まってるじゃない」


 「く、そ......」


 男は毒で意識が飛び気絶する......



 「ようこそ、人間家畜の世界へ。」


 暗闇から出てきたのはアオイとルカ以外のクラスメイト。

 しかし、彼らは全員、発達した牙を持っていた......



 「さぁ、これで準備は整った......後は【アレ】をいじって【アビ】様に報告するだけよ。フフフ、ははははは!」




 女リーダー達は不気味な笑い声と共に闇のなかに消えていった......

 






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