第307話 文化祭打ち上げ

 「文化祭終了おつかれさまー!かんぱーい!」


 「「「かんぱいー!」」」


 文化祭も無事に終了して《マッスルファイターズ》のリーダーマッスルが「飲める人だけ打ち上げしないか?」と言ってきたので俺は速攻でルカに許可をもらい即了承!


 市場の居酒屋に集合したのはマッスルパーティーと女パーティーの方々とルカと俺!


 ござる達は未成年なので呼ばなかったらしい。


 まぁそうだよね、飲めない飲み会なんて楽しくないんだろうし。


 俺はグラスいっぱい注がれた《チェストブレイク》と言うお酒を一気に飲む......うめぇ!


 「ぷはぁ!おいしい!」


 「いい飲みっぷりだ!これは俺も負けてられないな!マッスル!」


 「おぉ!僕についてこれるかな?すいませーん!《チェストブレイク》二つおかわりくださーい!」


 ちなみに頼むときはちゃんと他の人のグラスが空いてるか確認して頼むのが社会人としてのマナーだぞ☆


 「アオイ......少し酔ってるのじゃ?」


 「こんなもの酔ってるうちに入らないよ!」


 「一応見たらこの店で一番強いお酒みたいなのじゃが......」


 そんなことを言ってたらまたおかわりの一杯が来た!


 「ふふっ、ルカ、こういうのは一杯目は一気に飲んで次に来たのはこうやって」


 俺はお酒を一口飲んで料理のお肉を食べる。


 「ゆっくり料理を楽しみながら飲むんだよ?」


 「そ、そうなのじゃ?」


 「そうそう!だからほら!」


 「よ、よし............んっんっ......ゴクッ............のじゃぁぁ」


 「いいね!あ!ちょっとまってね!」


 俺はすかさず自分のお酒を一気に飲んで......くぅ!きくぅ!


 「《チェストブレイク》もう二杯おかわりー!」


 「の、のじゃ!?今言ってた事と違う行動してないか!?のじゃ!?」


 「何を言ってるの!頼むときには誰かと一緒!死すべき時は我ら一緒みたいなの聞いたことない?」


 「聞いたことないのじゃ!」


 ハッハッハッと周りの人も笑ってくれていい感じに場も盛り上がっていく。


 「そう言えば聞いたわよ?《美少女コンテスト》優勝したんだって?」


 「う......」


 あんまり思い出したくないけどな!男で美少女コンテスト優勝なんて!


 「ほう?まぁ当たり前だな、アオイならぶっちぎりだろう......この胸筋のマッスルもそういっている!」


 そう言うとおもむろに上半身裸になり立派な胸筋を見せピクピクさせる......何これ生きてるみたい面白!


 「すごい!触ってもいい?」


 「いいぞ!我がマッスルを......」


 「リーダー!抜け駆けはだめだぞ!」


 え?な、なに?残りのマッスル三人も脱いでんだけど!おもしろ!よーし!


 「それなら僕も脱いじゃうぞ~!」


 「ちょ!駄目なのじゃ!」


 「ルカ~止めるなー男は脱がなきゃいけないときがあるのだ!」


 「何を言っておる!お主は女なのじゃ!落ち着くのじゃ!部屋の下着姿ならともかくなのじゃ!」


 そうだった!俺は女だったんだ!

 危ない危ない、女ってのは不便だなぁ......脱いだら通報されたりするんだから上半身だけで。


 「それで!どのマッスルに触る!」  


 フフフッ面白いなぁこの人たち、よし!女になりきってやる!


 「え~どれにしよっかな~♪」


 「お主が甘い声を出すと他の客が一気にこっちを見てきたのじゃが......」


 お酒をもう一杯一気にぐびびっと!きくぅ!


 「なるほど!じゃぁ僕がみんなの前で脱ぐしか!」


 「それはやめるのじゃー!」



 そんなこんなで文化祭打ち上げはすっごい楽しかったです!





 「《チェストブレイク》おかわりー!!!」









 

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