第283話 《体育祭》はじまり
天気は快晴!絶好の体育祭日和!
朝に【炎魔法】で花火がドーンとなったときは昔を思い出したよ。
この町唯一のこの学校には親だけではなく何やら関係者たちも次々と来ている。
関係者と言うのは様々だ、噂ではギルドの人も居るらしい、その人の目に止まれば冒険者になったときに依頼を優先的に回してくれるとか言う都市伝説もある。
あとは元の世界と違うところは市場の人たちが来て屋台を開いたりしている。
祭りみたいだよね。
白い体操服赤いライン、俺とルカは髪をポニーテールにして......何より
「なんでこの時代でブルマなんだ......」
なんだこれ、ほぼ太もも露出してんじゃん!魔法でポロリとはならないみたいだけどアソコの毛とかギリギリ見えそうなくらいヤバかった。
なんとか剃らなくて良かった......
「何してるのじゃ?」
「って、まだ始まってもないのに何でそんなに屋台の食べもの持ってるの?まだ朝だよ?」
ルカは手一杯に屋台の食べものを持って口をモゴモゴしながらこちらへ来た。
「うむ、何か知らぬがサービスしてくれたのじゃ、アオイも食うのじゃ?この《クバブ》などうまいのじゃ」
ケバブかな?ちょっとだけ名前が違うけど......うまそうジュルリ。
「ありがと、あとで貰うよ。それよりそろそろ僕たちは生徒は開会式があるからグランドに集合してってよー、《アドベンチャー科》の先輩たちもイベントには帰って来てるみたいだし」
この事は《アドベンチャー科》に入ってみて分かった事だけど、この学校では二年になると実戦を前提として授業をするため、ミクラル王国の所有してる島でサバイバルがほとんどらしい。
と言うのも、ここは謂わば職業訓練学校。
短い期間で立派な冒険者の知識をつけるには実戦が一番なのだ、そして卒業試験を合格し、ギルドカードに【スクール卒業済】の証が刻まれるのだ。
なのでこう言うイベントの時や、《クラス代表》は代表会議の時くらいしか帰ってこない。
......ちなみに《なんでも箱》はそこら辺考慮してくれて帰ってきたときくらいしか設置しないし、他の科は学校にいるので困ることはない。
「うむ、行くのじゃ」
ルカは転送魔皮紙に食べものを次々と放り込む。
色々危ないと思うでしょ?
これすごくて家の冷蔵庫にきれいな状態で入るのよ、便利だよね。
「えーっと、ここだね一年は」
グランドに二人で行くと既に何人か居て並んでいた。
......というか男子普通の体操着なのになんで女子だけこんなエロいの着させられてんだよ!
それからHな目で見られてる感覚に慣れながら数分後。
《アリスト科》の生徒会長が前に出てきた。
ちなみに、《アリスト科》の人は競技にでないので制服だ。
「来賓の皆様、本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます。私はこの《モルノスクール》の生徒会長です。生徒一人一人が最高のパフォーマンスを披露しますので、ご声援よろしくお願いします。みなは今日、楽しむところは全力で楽しみ、競うところは全力で競い、応援するところは全力で応援して、魔力が尽きるまで血反吐はいても全力を出しきる様に......みんなでよい体育祭を作り上げていきましょう。」
会長は一度息を吸い、ためたあとに
「《モルノスクール》体育祭を開催する!」
「「「「おおおおおお!」」」」
会場は挨拶で盛り上がってる。
え?血反吐?ネタだよね???
そして、俺にとって約9年ぶりの《体育祭》が開催された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます