第262話 代表会議
代表会議が始まり、一通りみんな自己紹介をした。
うんうん、一年も二年も個性が強いなぁ......いや、いきなり大遅刻をした俺が言えないか......
はぁ......隣の人なんかチラチラ恐い顔でこっちみるし......恐い。
「うむ、自己紹介ごくろうであった、各自一年は机に置いてある腕章に魔力を通してくれ」
会長が言うように腕章に魔力を通すと腕章は俺の右腕に巻き付いた......ほぇーこれなら確かに安全ピンとか使わなくていいな。
ちなみに腕章には《クラス代表》とかかれてある。
「これからは君たちが自分の科のクラスを引っ張っていく、クラスによっては人が多いだろうががんばってくれ」
「はい」
「では、続いて夏に向けての体育祭の話に入る、諸君はまだこのスクールに来たばかりだが準備は行っておく......お題は体育祭で何をするか、だ開会式など決まってるものはともかく、我々のスクールでは体育祭は各クラスで出し物を決める、各自クラスで話し合って来るように。」
「わかりましたー」
なるほど、体育祭ってこうやって学校では決めるのか......
文化祭みたいだな。
各クラスの得意分野で身体を動かすものって感じかな?意味合い的には。
「続いて、クラスにこの箱を設置してほしい」
そういって、普通に箱を手作りしたものが出てきた、箱の上は切り取られていて貯金箱のようになっている......そして箱には【なんでも箱】と言う字と何か良く解らない芋虫みたいなキャラクターの絵が手書きでかいてある。
「これは現在の二年は知っているな?【なんでも箱】といいクラスの代表は各自クラスの問題を片付けるのが主な仕事だ、ちなみにこれは私の手作りだ、箱は何でもいいので設置するように」
うへぇ、つまりあれか、よろず屋ってこと?えぇ......それ早く家に帰れないじゃん......ルカに伝えないと......
◯魂みたいな感じで面白そうではあるが......
「では、今日はここまでにする、各自クラス代表として二年間励むように、解散」
会長はそう言うと箱をもって立ち上がりそのまま部屋を出ていった。
「あー、さてっと、終わった終わった、帰るぞ、アオイ」
「へ?あ、はい」
いつの間にか名前呼びになってる先輩と一緒に部屋を俺も出ていく......この先輩なんでこんな歩き方してんの......
「あー......このあと時間空いてるか?」
このあとか......流石にルカを置いてきちゃったから聞かないとわからないな。
「と、友達に聞いてみないと」
「あー?」
うわ、こわ、めっちゃ見てくる......
「ごめんなさ」
「じゃぁその友達も連れてこい、これから俺は【なんでも箱】の依頼を片付けに行くからどんな感じかみておけ......」
意外と優しいな?いや、優しいのか?
「はやくいけ!30分後、北の棟の前に集合だ......これは遅刻すんじゃねーぞ!」
「は、はい!」
俺はまた猛ダッシュでルカを呼びにいくのであった......
ちなみに事情を聞いたルカは「楽しそうなのじゃ!行くのじゃ!はよはよ!」とウキウキしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます