第259話 クラスの代表
「アオイ、明日からはお弁当にするのじゃ・・・・・・」
「うん、そうしよう・・・・・・」
食堂で質問の嵐と勧誘の嵐。
そして、食べているところを無言で凝視され続け昼食を終わらせた俺とルカは、疲れていた。
なんだよ、食べてる姿がエロいって!
「昼からはなんの授業だったのじゃ?」
「確かこれからの役員を決めるから授業ではないよ」
「役員のじゃ?」
「うん」
そう言っていたらチャイムがなり先生が入ってきた。
「はい、みなさん席について、アオイさんとルカさんの所からはやく離れなさい」
いつの間にか俺たちを中心に周りの席で話していた人達も自分の席にもどっていく・・・・・・言われるまで気付かなかった・・・・・・
「それでは、このクラスの役員を決めます、決めるのはこの《クラスの代表》《飼育係》《文化祭係》《体育係》です」
普通だな。
いたってふつ・・・・・・え?飼育係?
手をあげて質問!
「質問いいですか?」
「はい、どうぞ」
「飼育係って何を飼育してるんですか?」
「はい、校舎より少し離れたところで魔物の小屋がありそこで飼育してる魔物のお世話です」
おお!なんと!魔物の飼育・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あんまり思いだしたくないけど、もうあんな事はないだろう・・・・・・
それならしてみたいな・・・・・・
だが、男の生徒たちが一斉に手をあげだした!
「先生!飼育係は是非我々の中から!」
「いえ!私たちの中でござる!」
「みんなまってください、まだ始まってもないですよ?どうしたんですか?」
「「アオイさんが恐がってましたから代わりに!」」
ちがう!そうじゃないよ!?
たぶん、この人達は俺がヒロスケの事を思い出してた顔を見てたのだろう。
それを間違えて解釈しちゃった!?
「え、えとそうじゃなくて」
「わかりました、ではアオイさんはそれ以外をしてもらいます、良いですかみなさん?」
「「「はい」」」
「はい・・・・・・」
周りが賛同してると自分の意見が言えなく賛同してしまう・・・・・・
やりたかったなぁ・・・・・・
「では、始めにこのクラスの代表を決めます、やりたい人は居ますか?」
これだけは絶対に嫌だ。
俺は昔からリーダーは嫌いだ、誰かを動かすとかクラスの現状報告とか前に出て発表とかとにかく目立つことが嫌い。
取り敢えず誰かがしてくれるだろうからひっそりと息を殺してよう・・・・・・なんたって冒険者パーティーで来てる人たち多いんだからその人たちのリーダーの誰かがしてくれるだろう。
と思ってたらやはり一人、マッスルの人が手をあげた。
なるほも、体育会系のリーダーか熱血クラスになりそうだけどカリスマがありそうだ・・・・・・さて、と他には何があったかなっと・・・・・・
「では、あなたが・・・・・・」
「私はアオイさんがいいと思い手をあげました」
・・・・・・・・・・・・へ?
「え?」
するとその発言を皮切りに周りがガヤガヤしだした。
「おぉ!たしかに!」
「このクラスと言えばアオイさんだもんね!」
「いや!ルカさんもだよ!」
「そうなんだけどどちらも甲乙つけがたいでござるな!」
「ぐふふ、アオイちゃんアオイちゃんハスハス」
「アオイさんが決定したら誰も逆らわないしね!」
「アオイちゃんが代表ならクラスの面目が立つ!」
みんな好き勝手言い出した・・・・・・ちょっとまって!?
まだ君たちに会って一週間もたってないよ!?
なんでそんな決めんの!?
「うぇ!?ふえぇ・・・・・・」
あまりに唐突かつ周りの状況がカオスすぎて言葉にならない声が出る。
次第には
「「「「ア・オ・イ!ア・オ・イ!ア・オ・イ!ア・オ・イ!」」」」
と言い出した!
も、もうやめて!恥ずかしい!恥ずかしいから!
俺が何したって言うんだ!なにもしてないのに!ぬわぁぁぁぁぁあ!!くわせふじこ!!
ぬぐぬぬぬぬぬぬぬぬ
くっそう!ルカまで面白がってしてやがる!
ぐぬぉおおぉ
・・・・・・俺は手をあげて・・・・・・
「・・・・・・や、やります」
俺にとって嫌な拍手が周りに沸き起こった・・・・・・
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ギルド
どの国にも属さない組合。
三国が同意のもと作られた。
冒険者だけではなく、職業別に依頼を頼めるので依頼の数は後をたたない。
他にも旅行にいく者や国を変えるものなどの手続きを行う事ができる。
各国の直接のラインを持っている。
ここで働く人はギルドの勧誘が直々に来るらしいので採用基準は不明である。
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