第253話 買い物前のウキウキ!
「おーい、そろそろ行くのじゃー」
「はーい、少しお待ちを~」
下の玄関からルカの催促する声が聞こえるが色々と準備をしていて待たせてしまっていた。
魔法学校!魔法学校!聞くだけでテンションがあがる、テンションあがりすぎてあまり眠れなかった。
思い返せば最初は魔法学校に行ってそこから魔法を習い、冒険するはずだったのに蓋を開ければ奴隷で泥水啜ってた……でもどういうわけか巡りめぐって俺!異世界の魔法学校に入学します!
「よーし!」
家の中をあさって両手いっぱいに何か入れれる袋を持って玄関へ向かう。
「何をしておるのじゃ」
「え?買い物だからいっぱい買うだろうなって」
「はぁ……そんなものいらないのじゃ」
「?」
「これを使うのじゃ」
ルカはそういって袖の中から少し折り畳まれた魔皮紙を取り出す。
「これは?」
「これは転送魔皮紙じゃ、買ったものをこの上に置くと家の倉庫に転送されるのじゃ、常識なのじゃが……」
「ほぇ〜」
そういや、そんなのがあった様な無かった様な?
なんか、買い物とか行くと荷物待たされてるイメージしか無かった。
「ワシより人間生活長いじゃろうに……」
「?」
最後はゴニョゴニョっとしか聞こえなかった。
あ、そう言えば
「ここってどこの国なの?」
確かこの世界はグリード、ミクラル、アバレーの3つの国しかないんだよね?
「ここかの?えーっと、ここは確か、ミクラル王国の末端のモルノ町なのじゃ」
「おおおおおお!!!」
「な、なんなのじゃ!?」
「いや!別に!」
ミクラルならもしかしたら!みんなに会えるんじゃないかな?
確かあそこにはユキちゃんも居るはず!……………う、でも今、僕そんなに強くなってないし……あんな事言って別れちゃったからなぁ……今は仕事優先しとこう……会いたいけど……
「まぁ良いのじゃ、ほら、そんなもの置いて、もう行くのじゃ」
「はーい」
こうして、朝から俺達は明日に必要なものを買いにモルノ町の市場に向かった。
楽しみ!!
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