第239話 山亀を倒す最終手段!


 {キールさん準備は整いましたか?}


 世界樹の真下、山亀との距離はもう数百メートルとなった。


 そして、一番前に居るのはキールのパーティー……リュウトが合流したことによりそれぞれパーティーの完成系となったのだ。


 「あぁ、こっちは準備万端だ」


 {そうですか、では____}


 「それと1つ」


 {なんですか?}


 「この討伐が終わったら、一緒に飲もう、私はそんなにお酒強くないが、君は強いだろ?」


 {覚えててくれたんですか!私のこと!}


 「フフッ、物覚えはいい方だからな」


 {絶対ですよ!生きてみんなで祝杯をあげましょう!}


 「あぁ、楽しみにしてる」


 通信を切る。


 「あーあ、ルコさんも来ればよかったのにのぉ」


 「まぁそう言うな、私たちが集まったの事態偶然なんだ」


 「でもそれが運命ならくるべき……」


 「それは無理があるだろ」


 クロエとオリバルはここにいないパーティーメンバーのことをぼやいていた。


 「しかし、確かにここまで揃うとルコサも欲しいのは本心だが……」


 そこまで言うと3人とも黙って山亀を見る。


 射程圏内に入ると合図が出されるのだ……その圏内まで……



 3




 2





 1






 ついに合図が出された!


 



 「行くぞ!最後まで魔力を込めろ!」


 「任せろ!てめーらこそ足ひっぱんなよ!」


 「これに足引っ張るとかあるのか……?」


 何万という騎士達とキール達人間パーティーは地面に手をつけ魔力を流す!




    「「「「【土塔】!」」」」





 山亀が居る地面が盛り上がっていき、その巨体が持ち上がった!









 

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