第6話 やっぱり足りない!

 __《グリード城》__


 「足りない……」


 高級な机の上でリストを見てカバルト王は呟く……集まったのは結局2300人……どうしても700人足りないのだ。


 「仕方ない……教会を使い、例のプランを実行するしか無い様だな」


 そう言ってカバルト王は部屋の中を見回す。


 この部屋は王の趣味の部屋で壺コレクションや武器コレクションが綺麗に並んでいる。


 「……」


 王はトントンと机の裏を2回指先で叩くと部屋の明かりは消えカーテンが閉められ暗くなり、机の上に映像が映された。


 {お呼びでしょうか、王よ}


 「……残念な事に、例のプランを実行しなければならない様だ……」


 {そうですか……}


 「これを……」


 王は一通の手紙を神父の元へ転送する。


 {これは?}


 「我が城への招待状だ……そちらの村に居るキールの妻に渡してくれ」


 {……王よ、神の前では階級など無く皆同じ__}


 「もしも、あやつを敵に回すと全てがパーになるぞ」


 {……}


 「頼めるな?」


 {分かりました}


 「例のプランはキールの妻と娘が村を出てから実行しろ」


 そこまで聞くと神父は頷き通信を切った。


 「………………これも……我が娘の為……」


 ____________



 ______



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