中国の歴史ものと言えば、三国志、項羽と劉邦。
最近では岳飛伝、そして春秋戦国時代のキングダムを知らない方はいないと思います。
本作は秦~漢をモデルにしたフィクションです。
中国の歴史もの好きにはたまらない作品でありながら、後宮にスポットを当てた一風変わった仕上がりになっています。
フィクションと言いながらもやりたい放題ではなく、しっかりと時代背景を考察していて、文章もWeb小説とは思えない重厚な歴史小説らしさが出ています。
一方で、歴史小説の雰囲気を大切にしつつ、読みやすいように工夫がされていて、テンポ良く前に前に進むことができます。
まだ1章ですが、あらすじによると8章で完結と予告されています。
最後まで付き合いたいと思える良作です。
皆さまも「妃嬪の系譜―古代中国群雄割拠戦記―」を一読ください。