高校生

@kasumigaoka

第1話

高校生ってめんどくさい。

高校生だからしていいことがあれば、

高校生だからしちゃいけないこともある。

今の日本は憲法の改正により、成人は18歳である。つまり途中で三年生のみ大人になる。


、、、、、おかしくないか?

いやおかしいはずだ、なぜ高校生なのにって扱いを受けるのに、大人と一緒なんだ?せめて、19歳にしろよ、じゃないと、どこまでがいいことなのか、ダメなのか、判断が難しい。


よってこの度私のしたことに関して、わたし自身反省する点などはなく、むしろ、大人としては普通の行為だと、思います。


くしゃ。先生は紙を丸め、わたしの方を見る。

「村元、これのどこが反省文なのだ?」

「全部ですけど?」

先生の目が冷たい。そりゃそうか、こんな生徒がいたら、わたしでも嫌だもん。

「はぁーあのな、お前が好きになって真剣に恋愛を考えるなら良しだ、俺も止めん。だけどな、初対面の男と、いきなり肉体関係になるのはどう考えてもおかしい。お前はまだ高校生だろ、ゆっくり考えなさい。今回の件は特別に反省文のみで許してもらえるのだから。」

わたしは俯く。正直なところめんどくさい。わたしは18歳で結婚だってできる。結婚が許されるということは、SEXだって許されるはず。


でも許されない。なぜか、、、簡単だわたしが高校生だからだ。仮に子供ができてしまえば、わたし一人じゃ面倒は見れない。それに高校側にも迷惑がかかる。ちょっと、、安易に考えすぎだった。

もう一度先生の顔を見る。線が細く、髪も長く、

パーマが雑にかかっている。普段喋る時も、上から目線で、わたしは下に見られている。でも、目だけはすごい。わたしはこの人の目を始めてたとき、

初めての感覚に襲われた。決してそらすことはなく、相手のみを見て話をする。なぜか説得力を感じるときもあったが、おそらく目のせいだろう。


あと1カ月で卒業してしまう。それまでには伝える。初めての好きな人へ、


好き

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