第30話 満天の星空をよみがえらせる
ハァー 千葉の始まり 縄文時代 土器や貝殻 蓮の種 ザックザック そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハァー 千葉の騎馬武者 いざ鎌倉へ 平家倒して 頼朝さん 祭り上げ そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハァー 千葉の千年前 最先端都市よ 古都の鎌倉 そのモデル 千葉だとさ そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハァー 千葉の守護神 妙見様は シルクロードの道しるべ 北辰天子 そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハァー 千葉のお祭り だらだら祭り 歌え踊れや 一週間 ピーヒャララ そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハァー 千葉の名物 B級グルメ 千産千消のサンガ焼き 祭りずし そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハァー 千葉のお座敷 蓮池芸者 まつの木小唄の別嬪さん ヨヨイのヨイ そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハァー 千葉の名前は 東に西に 千年昔は 皆兄弟 千葉一族 そりゃ一番 一番 千葉いちばん
ハミングロード商店街に、有線放送のスピーカーを通して、『千葉いちばん音頭』が流れた。NPO法人うたともクラブ会員の「うたとも」さんたちが歌う千葉市のご当地ソングである。
「いちばん」という日本語の平仮名は、よくよく見ると、「い」と「ん」の間に「ちば」という言葉が挟まれている。あたかも、千葉名産の落花生の殻を割ったら、二粒の実が並んでいるのと同じように。「千葉を日本全国へ売り出すには、この言葉を利用しない手はない」と、ハルカのママでハミングロードのたこ焼き屋『ちばたこ』主人の藤代明美がまちづくりアイデアを着想し、NPO法人うたともクラブのプロデューサーにご当地ソングを提案。「うたとも」さんの高齢者市民が千葉市のいろいろな「これぞ一番」と自慢できることを考えていったところ、『千葉いちばん音頭』という歌ができた。そして、『千葉いちばん音頭』が振り付けされて、輪踊りにもなった。踊るは、千葉市応援ご当地歌踊団『ちば華吹雪』の少女たち。
「このご当地ソングが千葉市民に愛唱されるようになったら、千葉市はもっと市民に愛され、そしてもっと全国的に存在感のある街へと発展していくことでしょう」
千葉市へ愛を、千葉市を全国へ――。これをキャッチフレーズに、明美が『ちばたこ』でアルバイトする少女たちとその友達をメンバーにして、『ちば華吹雪』が結成された。
6月1日の夕刻――、ハミングロード星祭りが開幕。
会場のハミングロード商店街はいつもなら閑古鳥が鳴く時刻なのに、大勢の市民が駆けつけ、歩道が人垣で埋め尽くされた。もちろん、吾妻小学校の生徒、先生、父母たちも、運動会の応援をもう一度の熱い思いを胸に、駆けつけた。
「吾妻小の運動会で子供たちが『ミョーケン』とかいう魔法をやってのけたそうじゃないか」「人間ピラミッドの組体操で奇蹟が起きたらしい」「この星祭りでも、あの魔法少年たちが出演するそうだよ」「今夜はどんな魔法を見せてくれるのか、楽しみだなあ」
吾妻小学校運動会でワタルが演じた「ミョーケンの魔法の奇蹟」はたちまち市民の間で評判になったらしく、それを見たさの人々で、星祭りメインステージのたこ焼き屋十字路は埋め尽くされた。その人垣からは魔法を今か今かと待つ声が飛び交った。
ドドン・ドドン・ドドドン・ドドドン・ドン・ドン・ドン・・・
華太鼓がハミングロードの夜空に轟いた。
そして、華吹雪が『千葉いちばん音頭』を踊りながら中央公園を出た。たこ焼き屋十字路で輪踊りを回し、さらにハミングロードを踊りながらパレード。歌が何回も繰り返され、踊りの列に沿道の観衆も飛び入りで加わった。パレードが進むにつれ、踊り子の数は増え、千葉市民会館前交差点のゴールに到達したときは百人を超えるほどに膨れあがっていた。
カーニバルのパレードを想わせる市民の熱狂がハミングロードに起きたのである。
千葉市民会館前交差点のゴールで、華吹雪は大川明のストリートダンスと交代。アキラは、この日のために、正式なチームネームを考えていた。ASD=アキラ・スターダスト・ダンサーズである。この星祭りカーニバルがASDのデビューとなった。
ASDは華吹雪とは逆コースの千葉市民会館前交差点からメインステージへと向かってダンス・パフォーマンスを展開。
たこ焼き屋十字路に特設されたメインステージには、高さ十メートルはあろうかという一本の青竹ハシゴが法被を着た男衆によって立てられた。
その指揮を執ったのは、ハミングロード商店会の小山勇吉会長である。彼は、たこ焼き屋の斜向かいで飲食店を営んでいるが、吾妻小最後の運動会の組体操に感動した一人で、この星祭りにも全面的な協力を買って出てくれた。
「いやあ、組体操は見事だったねえ。よくやったよ、吾妻小は。あのミョーケンの魔法をまたあの子がやってくれるなら、この暗い商店街もパッと明るくなるのは間違いなし。星祭りにはまちおこしとしても大いに期待しているよ。われわれ大人も子供に負けてられんわな。商店街あげて頑張らなくちゃと発破をかけて回ってるんだよ、ワッハハハ」
ハルカがママの明美と一緒に小山会長の店へ協力の挨拶に伺ったとき、小山会長は大喜びで歓迎してくれた。
この高さ10メートルのハシゴは、実は伝統芸能の「木遣り」で使われているものだ。正月の祝賀や祭りなどで、「鳶」と呼ばれる職人さんの木遣りがはしごの曲乗りを披露し、奉納する。千葉神社でも妙見大祭のとき、房州木遣保存会がはしご乗りを演じるが、今回も房州木遣保存会にハミングロード商店会が協力を要請してくれたのだった。
法被の男衆は実は房州木遣保存会の人たちである。彼らが、木遣りの青竹ハシゴをメインステージに立たてた。てっぺんには、星の形をしたイルミネーションがセットされた。
「おお、見よ!星がまたたいた」
観衆はハシゴを見上げて、どよめいた。
星にパッと白色光が点灯。同時に、美炎の馬頭琴『ポラリス』がスピーカーから流れた。
「あの星は、北極星だ」
朗々たる声が響いた。法蓮だった。法蓮は、数珠を手に、早苗さんと共にハシゴの真下で、ワタルの出番を待った。
同時刻、千葉市民会館前交差点では、『蒼い昴』がスピーカーから流れた。ASDのダンス・パフォーマンスのスタートだ。
総勢20人からなるASDのダンサーは全員がお揃いのコスチュームである。それも、上下、黒一色。胸と背中の全面に星のデザイン。その大きな金色だけが目立つ。全員がパフォーマンスで演じるのは星なのである。
「イグアノドン」
先頭のアキラが合図をすると、ダンサーがステップを踏みながらハミングロードを前進。そして、それぞれのポジションでポーズを決める。その隊列の人型が星でつながっている。沿道の観衆が星から星へと目を移していくと、体長七メートルのイグアノドンの骨格が星座になって瞬いているように見えるーーという仕掛けである。
ハミングロードに流れるBGMは再び美炎の馬頭琴へーー。
「エラスモサウルス」
隊列はまたステップを踏みながら前進。今度は人型が体長十四メートル、首が八メートルという巨大な海竜の骨格となり、星座が連なった。
こうして、馬頭琴の曲が流れるなかを、「エラスモサウルス」に続いて、「ギガノトサウルス」、「ステゴサウルス」、「プラキオサウルス」、「プテラノドン」、「トリケラトプス」、「モササウルス」、「スピノサウルス」と、恐竜の星座がダンス・パフォーマンスによって演じられ、ハミングロードを進んでいった。
馬頭琴の曲は『龍は嵐を呼んで天に昇る』へーー。
残る最後の星座の恐竜は、ティラノサウルスである。
たこ焼き屋十字路の特設メインステージに立てられた青竹ハシゴの下で、ワタルがASDの到着を待ち受ける。その衣装は、白一色の作務衣姿に白ハチマキ、白足袋。そして、隣に、ショーマ。彼もまた白の作務衣に白のハチマキ、白足袋。
人垣から拍手と歓声が沸き起こった。恐竜の星座を演じるASDの到着だ。
先頭のアキラがトーチを掲げてステージへ上がってきた。そのトーチを、ワタルが受け取った。
ワタルは、トーチを四方の観衆に掲げて見せると、青竹ハシゴへと歩んだ。ハシゴの下には、リョースケとヒロキがやはり白一色で立ち、ハシゴをしっかりと抱えている。
「ワタル、ショーマ、なんにも心配いらん。思いっきりやってこい」
リョースケが二人に声をかけた。
「うん」と、ワタルは軽く会釈した。
「みんな、見とれ。びっくりさせてやっからな」
ショーマは手に唾をつけ、意気込んだ。
ワタルがハシゴに足を掛けた。右手にト―チを掲げ、左手一本で梯子段をつかみ、「あ」と声を発して上がった。その後を2段遅れで、ショーマが「ん」と答えて続いた。
それを合図にするかのように、ASDのダンサーたちがステージへ上がり、青竹ハシゴの下でそれぞれのポジションについた。
彼らの頭上で、「あ」「ん」「あ」「ん」「あ」「ん」と、ワタルとショーマが声を発しながら、確実に足の土踏まずで段を踏み、一歩ずつハシゴを上がっていく。18段目にワタルの足がかかり、左手が20段目をつかんだ。そこがてっぺんだった。てっぺんには避雷針のような鉄棒がくくり付けられ、先っぽに北極星が輝いている。
18段目に立ったワタルは、背筋を伸ばすと振り返り、高々とトーチを掲げた。万雷の拍手が沸き上がってきた。見下ろすと、ステージでは、黒に星のASDダンサーたちによって組体操の人間ピラミッドがつくられていた。しかも、アキラがハシゴを上ってくるではないか。その後にさらに数人が続いてくる。
ピラミッドかと思った組体操の隊形は違っていた。ハシゴの下の組体操は横に長く路上にまではみ出し、星を連ねている。
「ティラノサウルス」
アキラがショーマにかぶさるようにハシゴからぶら下がり、合図。黒に星のダンサーたちが一斉に「ガオーーー」と絶叫。「オオーー」と、沿道からどよめきが上がった。
ティラノサウルスが巨体を立ち上がらせて吠えた瞬間の姿、そのストップモーションの骨格が星座となってステージに出現したのである。
ワタルがトーチを近づけて今まさに点火しようとした北極星――その光はティラノサウルスの眼玉だった。
ワタルは、ティラノサウルスの眼玉を見つめて、呪文を唱えるように叫んだ。
「ミョーケーーン!」
そして、点火。シュルシュルシュル――ピカピカピカーン。ティラノサウルスの眼玉から花火が炸裂。
と同時に、ハミングロード商店街の灯りの全てが消えた。街全体が黒いベールに覆われたかのように真っ暗な闇の中に沈んだ。大地震に襲われた夜と同じ恐怖の連鎖がハミングロードに走った。その暗黒の世界が、またもや「オオーー」というどよめきに揺れた。パッとメインステージのまわりが明るく照らし出された。
たこ焼き屋十字路の対角に建つホテル、その窓のない壁の全体がスーパービジョンのような巨大スクリーンとなって明かりを照射。
「ギョギョッ、あ、あれは、な、何だ?」と、どよめきが驚きに変わり、観衆は仰天。
「きょ、恐竜だァ。恐竜が現れたぞォ」
ホテルの壁に、全長14メートルの実物大はあろうかという巨大な恐竜が現れて、「ガオーーッ」と天に向かって吠えているではないか。
「キャー!」と女性の悲鳴、「逃げろ!」と男性の叫び。人垣が壊れ、ハミングロードはパニック状態になった。
「おお、テラノサルが現れよったか」
法蓮、パニック状態をよそに慌てず騒がず悠然と、読経で鍛えた大声を放った。
「ええっ、寺の猿ですって」と、並んで見物していた『花かつ』の花野誠司社長が首をひねった。「和尚。光法寺の猿が逃げ出して、あんな化け物になったとでも?」
「あ、いやいや、テラノサルじゃなくて、テラノーー何だったっけ。とにかく、テラノなんとかという恐竜だよ、あの化け物は」
「というと、やっぱり、あの化け物の正体は光法寺から逃げ出した恐竜だとーー?」
「いやいや、だから、その・・・あの恐竜はテラノなんとかという・・・」
窮する、法蓮。クスッと早苗さんが吹き出し、助け舟。
「あなた、あの恐竜さんのお名前をティラノサウルスと正確におっしゃらないものだから、花野さんに誤解されたのじゃありませんか」
「ンーーそうそう、正式名称はそれだった。わしも近頃どうも物忘れがひどくなってな」
声を小さくして釈明する、法蓮。
「ああ、ティラノサウルスね」と、花野社長、うなずく。が、矢継ぎ早に問う。
「ところで、和尚、そのティラノサウルスなどという恐竜がまたなぜ千葉なんぞへ?」
法蓮、朗々たる声を取り戻し、答えた。
「ティラノサウルスはワタルの恩人、いや、人じゃないから、なんと言ったらいいのか、とにかく、ティラノサウルスという恐竜のお陰様をもって、ワタルは大津波に襲われたにもかかわらず、命が助かったと、そういう幸運にめぐり合わせたらしい」
「ほうーーそんなドラマチックな出来事があの大惨事に起きていたとはねえ」
花野社長の驚く顔を見て、法蓮、調子に乗る。
「これも一つの奇蹟という運命ですな。あの大津波の夜、ワタルはティラノサウルスという恐竜と奇蹟の遭遇をしたと、ドラマチックにいえばそういうことだわな」
法蓮が口から出るに任せるお得意の推論を立てれば、花野社長も真に受けて、さながらマンザイのような掛け合いが展開されていった。
「奇蹟の遭遇ですと?――。あの『未知との遭遇』のようなーー」
「うむ。あっちの『未知との遭遇』は未来のSFだったが、こっちの奇蹟の遭遇はさしずめ歴史ファンタジーということかな」
「恐竜と少年のファンタジー・ロマンとは、ハリウッド映画よりもっと面白そうですね」
「うむ。あの大津波の夜、実に7000万年という地球の悠久を超越する奇蹟が一人の少年に起きていたーーという、メタフィジカルな神秘のファンタジーだよ」
「しかも、七千万年前の恐竜に対して二十一世紀の少年が勇敢にも遭遇を挑んでいったという、スペクタクル・ロマンでもあるし」
「その奇蹟の遭遇の瞬間、21世紀少年ことワタルは、ミョーケンという奇蹟の魔法を会得したのだ」
「ワタル少年は、実は、奇蹟の魔法少年だったのですね」
「ま、そういうことだわな。魔法少年でなきゃ、恐竜と奇蹟の遭遇をするなどという人類史上誰も経験したことがない、それこそ開闢以来の歴史的快挙など、できっこないさ。この奇蹟のすべてはワタル少年の魔法であるということにしておこうじゃないか」
この法蓮の聞えよがしの大声が近くにいた警備員の耳をつんざいた。
「ええっ、魔法なんですか。あの恐竜は?」
警備員に聞かれた法蓮が鼻高々に答えた。
「そうだとも。魔法だよ。あのハシゴのてっぺんの小さな少年が仕掛けた見事な魔法だよ」
警備員は手をメガホンにして叫んだ。
「みなさん、大丈夫だよォ。驚かない。慌てない。逃げない。恐竜は、魔法です。魔法で現れた恐竜です。だから、恐くない。安心安全ですよォ」
「えっ、魔法?」「魔法だってよ」「なんだ、魔法の恐竜かよ」「いや、恐竜の魔法だ」
魔法という言葉がハミングロードを駆け抜けて、パニックはたちまち沈静化。「ドッキリさせやがって」と、観衆たちはテレビ番組の『ドッキリカメラ』を連想し、いっぱい食わされたとばかりに、へなへなと路上に座り込み、ホッと胸をなでおろして、安堵。
それもつかの間、観衆は再び立ち上がると、ハシゴのてっぺんのワタルへ向けて、スタンディングオベーションの拍手喝采の嵐を巻き起こした。
「魔法少年、よくぞやったァ」「恐竜を出現させるとは、日本一、いや世界一のイリュージョンだぞ」「ハリー・ポッターよりもっとすごい魔法少年だぞォ」
「ワタル、よくやった」と、法蓮も両手を高く掲げて、ハシゴのてっぺんへ拍手を送った。その隣で、早苗さんが涙ぐんだ。
「ワタル君、たったひとりで光法寺へやって来て、よくがんばったわねえ」
花野社長も感慨ひとしおの面持ちでつぶやいた。
「あのひ弱そうな子が、わずか一年でこんなにも逞しくなるとは、やっぱり広田の海で育った子だよ」
「ケンちゃん――」
ハシゴのてっぺんで、ティラノサウルスへ向かって合掌する、ワタル。すると、ホテルの巨大スクリーンが消灯し、同時にティラノサウルスの巨体も消えた。ハミングロードが再び真っ暗闇に。
「ミョーケーーン」
暗闇をつんざくワタルの声。ミョーケンの魔法はまだ終わりではなかった。
たこ焼き屋十字路メインステージの真上の無窮の闇に、ピカリと瞬く星が一つ、現れたーーと思ったら、彗星のごとく地上へ向かってぐんぐん迫り、落ちてきた。
「北極北斗の星の神よ。遥かなる旅する我らに照覧あれーー」
落下する彗星は光を放ち、破裂。その乱反射の中から現れた、光の鳥。あっ!と、仰天し、声を失う、観衆。ハミングロードの真上に、無数の流れ星が飛び交い、満天の星空が現れ、天の川がきらきらと流れた。
ハミングロード星祭りの翌日、吾妻小学校六年の教室、その最前列、教壇直下――その席にぽっかりと穴が空いていた。
ワタルの姿がなかった。
同級生たちは、みんな、机に顔を伏せ、泣きじゃくった。ハルカも、ショーマも、リョースケも、ヒロキも、言葉もなく、涙を流した。
ショーマがこらえきれずに立ち上がると、窓に駆け寄り、空へ向かって叫んだ。
「ワタルーー!」
その声が向かいのビルに跳ね返えされて、教室へ戻ってきた。ハルカ、リョースケ、ヒロキもショーマに重なり、さらにクラスの全員が窓に駆け寄って、もう一度みんなで一斉に空へ向かって叫んだ。
「ワタルーー!」
しかし、空は、ただ果てしなく青く澄みわたっているだけだった。
3・11東日本大地震大津波のために岩手県陸前高田市広田町から千葉市へ緊急避難してきた少年・千葉航は、あたかも、風の又三郎のごとく吾妻小学校に現れ、風の又三郎のごとく千葉から去っていった。「魔法少年ミョーケン」の伝説を千葉市に残して――。 (了)
ミョーケン 3.11大津波「魔法少年」伝説 とくまるソーヤー @sowyer
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