160 行動開始


 前世にて地震大国と称される場所で生きていた天内にとってもその大地震は体験したことが無いほどに大きなものであった。


 大地が揺れ動くのではなく、

 それが一度のみならず二度三度と何度も大きく繰り返される。

 とっさに伏せたところで地面そのものが跳ね上げてくるのだから耐えられたものではない。


 不幸中の幸いはユリアとの模擬戦のために開けた場所にいたことだろう。

 建造物の倒壊に巻き込まれる心配が無かったことが冷静さを取り戻す一因となったことは間違いない。


「~~~~ッ! 玲花! 大丈夫か!?」

「え、えぇ! 大丈夫!」

「ユリアさん達は」

「私も、バルダサーレ達も怪我はないよ。大丈夫だ」

「なら良かった。くそ、一体何……が……なッ!?」

「天内くんにも見えたか。どうやらアレは私だけの幻覚では無さそうだね」


 ひび割れた大地と舞い上がる土煙の中で、見上げた先に映ったのは巨人のような、人型の、なにか。


 突如として現れたそれはきっと地中から現れたのだろう。

 身体に張り付いた大量の黒い土砂が次々と落下して、遠くから地鳴りのような音が響いてくる。


「なに……何なのよ、アレ」

「さて、ね。位置からして学園の方から現れたようだ……が」


 玲花の呟きに悩みこむユリアが天内にチラリと視線を向ける。

 そこには自身が導き出した推論に天内も行き着いているのではないかという期待が込められていた。


 事実、天内はユリアと同じ考えに至っていた。

 しかし同時に自然と浮かび上がった答えを前に「あり得ない」と否定したくもなり……その逃げの思考を首を強く振って払い除ける。


「(目を逸らしても意味はない。あれは『学園ダンジョン』であると仮定して動くべきだ。きっと七篠がなにかやったに違いない……違いない、けどっ!)」


 だとして、ここからどうすればいい?

 『雷帝拳』によって発生する雷を応用すれば飛行は可能、頭頂部から内部に侵入することもできる筈だ。


 だが一人で行ってどうする?

 今の強さで七篠相手に単独で勝利できるとは思えない。

 そもそもあんなもので何をするつもりなのだ?


 驚愕と困惑、この場にいる誰もが想像の埒外にあった巨人の出現を前に迷いを見せる中。


「――ユリア様ッ! 私はッ救助活動を行うことをッ進言します!!」


 緑のマントを翻すほどに勢いよく手を上げた男、バルダサーレ。

 彼の咆哮が如き提唱が場に漂う空気を一蹴した。


「あの巨大物がなんなのか皆目検討もつきません! しかし唯一明白な事実は今この時も苦しんでいる民が居るということッ! あの大きな揺れで崩れた建物は数知れず、倒壊に巻き込まれた者も居るでしょうし怪我人も多発しているはず! 人々は不安に陥り人心は乱れッ! 心の乱れは治安の乱れにつながるでしょう! 故にッ! 私はアレをひとまず棚上げして騎士として民の救助活動を行いたいと考える所存ッッ!! 私は人を助けに行きたいのですッ!!!」

「うるさい」「声大きい」


 余りにも直球すぎる言葉に彼の後ろに居た双子姉妹が両耳を抑えて苦笑する。天内もまた思わず笑みをこぼしていた。

 言葉を向けられていたユリアも同じものを感じたのか、大きく手を叩き音を響かせると周囲の注目を促した。


「バルダサーレの言う通り、状況が不明である以上は周囲の情報把握を優先すべきだろう。ここをそのまま本部、避難所として状況の把握と合わせて国民の救援活動を行う。まずは人手を集めるところからだ。さぁ動いた動いた!」


 具体的な指示を出さずとも方針さえ聞けばそれに見合った行動を起こせる。ユリアの周りを固める士官学校生にはそういった優秀さが備わっている。

 冒険者1年生である天内と赤野はその姿に感嘆しながら背筋を伸ばす。五体満足、できることがあるはずだ。


「(こんな時、桜井なら間違いなくダンジョンに突撃する。それに俺も追従すれば……転生者2人、ただでやられるってことは無いはずだ。上空には気を配りつつやれることをやる)」


 桜井が旅立ってからの間、天内は多くの依頼をこなしてきた。

 そこで出会った人々はゲーム世界のNPCなのではない、今この世界を生きる人間であり守りたいと思える人々だ。


「よし、やるぞ!」

「あ、ちょっと隼人! 私も行く!」


 天内は意志をより強く固めるために決意を口にして前を見据えて駆け出し、赤野はその前向きな姿に喜びを感じながら同行する。

 彼女は天内の後ろについていきながらも、学園祭での出来事をきっかけに今日までの依頼活動を通じて彼が良い方向に成長していることを確信して笑みを浮かべていた。


 しかし、そんな暖かな気持ちは辿り着いた先に広がる光景を前に完全に冷え切ってしまうこととなる。





 大地に幾つもの亀裂が走り、倒壊した住居の隙間で泣き叫ぶ子供、それを助けようとする両親。

 崩れ落ちた屋根や壁に巻き込まれ血溜まりに倒れる人々、肉塊となった恋人の手を握ったままその傍らで呆然としている青年。

 老若男女が等しく苦しみ、悲しみ、怒りと嘆きに見舞われる惨状に拍車をかけるように襲いかかるのは天高くから落ちてくる巨大な『肉団子』だ。


「ギィギョギョギョギョ!」

「かるるるるるるるっ、かるるるるるるるっ」

「『剣翼ダチョウ』に『半魚人もどきアダパミムス』!? 何で魔物がこんなところにいる!?」

「上だ! 上から落ちてきてる!」

「逃げろッ! 逃げろッッ!!」


 街の崩壊を引き起こした巨人、その腕から次々に落ちてくる『肉団子』の正体は何十匹もの魔物が一つに纏められたものだ。

 上空から落ちてくるそれは着弾とともにクッション代わりになった魔物の血肉を撒き散らし、生き残った者たちが周囲へと展開する。


 そして襲いかかるのだ。それが生きている相手であれば、誰であろうと。

 五体満足で逃げ惑う人々はもちろん、怪我人やそれを助けようとする者、立ち向かってくる戦う術を持つ者も全てに対して。


「がぁ、げぁ、だず、だずげ」

「ゴヘッゴヘッゴヘッゴヘッ!」

「クソが! ゴブリン程度でも女子供は死ぬぞ! とにかく手当たり次第に倒すしかねぇ!」

「かるるるるるるるっ、かるるるるるるるっ」

「後ろだ! また落ちてきた! 挟まれた!」

「戦える奴が足りない! どうにかならねぇのか!?」


 休日を謳歌していた冒険者達、常駐している騎士団、かつて戦いの場にいた経験がある者たちが散発的に抵抗を続けるものの戦局はお世辞にも良いとは言えないだろう。


 被害の規模も学園ダンジョンが立ち上がり魔物を各地に振りまいて動くなどという事態も誰もが経験したことがない未曾有の事態。

 加えて災害と虐殺が同時に進行する中で、連絡を取り合うこともままならない状況が組織的な対応を遅らせる大きな一因にもなっていた。


「ルイシーナ! 後どれ位かかる!」

「うっさいわねアオいの。下の人間潰さずに落ちた屋根を持ち上げるのってめちゃくちゃ面倒なのよ? 瓦礫の隙間から作った腕を通して広げて、バランス考えてゆっくりと持ち上げた後でそれを維持しながら助け出して……なんか口にすればするほどダルくなってきたわね。ああああああ、面倒臭いぃぃ」

「頼むからしっかりしてくれ! 貴方にしかできないことだろう!?」

「はいはい。アオいのも頑張んなさい、そして手早く終わらせて私を手伝って楽させなさい」

「あぁもう! 火剣、『蛇焔』ッ!」

「グェアアアアアア!?」


 しかし全てにおいて劣勢であるというわけではない。

 今しがた振るった剣技、炎で形成された9匹の蛇を魔物たちに直撃させた檜垣のように局地的ながら魔物を跳ね除け人を救う余裕を生み出す者たちもいる。

 特に『火剣』を操る檜垣の姿は大きく目立ち、それを目印に集まってくる人々や冒険者などの協力も相まって最低限集団としての行動が可能になっていた。


「ふぅ……とりあえず一息つけそうか」

「檜垣さん!」

「うん? 学園の風紀委員じゃないか。どうしてこんなところに? 学園は大丈夫なのか?」


 そしてまた彼女の『蛇焔』を見て合流した者たちがいる。

 純白の学生服に身を包んだ檜垣の古巣、冒険者学園の風紀委員達だ。


 4人組が2つ。合計8名にもなる彼らは風紀委員の中でも上位に位置する実力者達だ。

 ここに至るまでに何度も戦闘をこなしてきたであろう。

 彼らの制服には所々に戦闘による汚れが見えるが、大きな傷が見えない辺りは流石の実力と言ったところだろうか。


「学園は運良く3分の1は残ってます。今は先生方が復旧しつつとりあえずの活動拠点になるように整えてますね。あのデカブツもすぐには戻っては来ないだろうと踏んでるようで。俺たちは先行して魔物の討伐、後から救助役の仲間パーティがやって来る予定になってます」

「魔物の討伐か。だからお前たち対桜班たいおうはんが動いてるわけか」

「えぇ。アレから落ちてくるのは学園ダンジョンに出てくる魔物ですから。連中の動きなら嫌がおうにも知り尽くしてるので……」


 遠い目をしながら苦笑する代表者の青年。彼らは風紀委員の中でもダンジョン内を縦横無尽に駆け回る桜井 亨を捕まえるために選別された精鋭たちである。


 桜井が学園ダンジョンに不法侵入を繰り返していた時期に結成された彼らは侵入者桜井を追いかけ回す内に自然と魔物の動きを見極め、桜井の動きを学び、ダンジョン内に現れるボスを除いた魔物に対するエキスパートに成り果てていた。

 それ故に本人らの複雑な心境を抜きにして見れば今まさに人々を襲う魔物たちに対する矛になりうる存在でもある。


「とりあえず情報共有がてら少し時間をもらっていいですか?」

「あぁ勿論だ。むしろありがた――少し待て」


 瞬間、檜垣は弾いたように身体を回し上空に向けて剣を振るう。

 刀身に纏っていた炎が一匹の蛇となり空を駆ける。『稲火狩り』と呼ばれるその技は落下途中であった『肉団子』を迎撃。火達磨へと変貌させる。

 失速して地に落ちる『肉団子』を前に檜垣は、そして対桜班の面々も油断なく武器を構える。表層はまだしも内部にいる生き残りが飛び出してこないとは限らなかったからだ。


 案の定、その予想は的中した。

 黒焦げに焼かれた表層が花開くように破れ、詰め込まれていた魔物たちが姿を表す。

 そして予想外の事態として付け加えるならば展開する魔物たちの中心に異形の人型が立っており、それは魔物たちを支配下に置いている様子を見せていた。


「――ひい、ふぅ、みぃ…………あぁ? 6以上いるじゃねぇか、こんなにいっぱいは数え切れねぇよ。何で、何で6以上いるんだよぉ」


 毛皮を有している身体は筋骨隆々、かと言って巨体というわけでもなく引き締まっている獣人の体躯。

 ともすれば狼男にも見えなくもないそれを異形たらしめるのは、首から上にある電球のような毛もシワも無いツルリとした頭部とその頭頂部から前後左右に伸びる真っ白な4本の触手である。


 人間に対して魔物の力を植え付けた存在、魔人。

 オペラハウス事件でも相手取った化け物であると檜垣は一目で確信した。


「魔物……じゃないですよねアレ。喋ってるし」

「魔人とかいう化け物共だ。私が相手をする、周りの魔物は任せたぞ」


 短く告げて檜垣は一歩前へと出る。

 当然、魔人の視線は動き出した彼女へと向く。

 しかしその視線はすぐさま檜垣からその後ろにいる対桜班の面々へと向けられた。

 そして鋭い爪を有した6本の指を折り曲げ、その数を数えようとする。


「ひぃ、ふぅ、みぃ。あぁこっちにも6以上いるじゃねぇか」

「お前は『黒曜の剣』の一員か? この騒動、何が目的だ。答えろ!」

「畜生ぅ、6までしか数えられない俺のことを馬鹿にしやがって……!」


 魔人の様子に檜垣は即座に対話を諦めた。


 正面から見据えた魔人の瞳から読み取れる様子には覚えがある。

 羞恥心に根ざした自己嫌悪に苛まれ、何かへの怒りへと変わっていく様子。自室で『剣聖』グッズを見つめている内に湧いてくるそれと同種である。

 生まれる怒りは檜垣の場合自分自身へと向けられるが、魔人はどうやら周囲の存在へとその怒りの矛先を向けるらしい。


「(……だが、何だ?)」


 魔人の頭頂部にある触手が怒りのボルテージに呼応するようにうねり、伸びていく。その様子に感じる僅かな違和感。

 檜垣がその正体を突き止める前に魔人は苦痛と怒りを混ぜ込み歪んだ表情を浮かべ当たり散らすように叫び声を上げる。


「ならよぉ! 6以下に減らしちまえば良いよなぁ!! 減らせば6までで数えられるもんなぁ!! じゃあ、6以下になるまでぶっ殺――」

「だったらまずアンタから減らしてやるわ」


 しかしその叫び声はより大きな崩落の音に塗り潰された。


 音の原因は魔人とその周囲に侍る魔物の上空に突如として現れたである。

 それは倒壊した建造物の一部であり、ルイシーナが自らの力で持ち上げていた残骸の塊。

 下敷きとなっていた人を助け終わった彼女はついでとばかりにその屋根をなにやら喧しい魔人に向けて上から全力で叩きつけたのである。


「あんなのいちいち相手してんじゃないわよアオいの」

「ルイシーナ。それはそうなのだが……なにか違和感が」

「だから相手観察するんじゃないっての。アンタのその様子含めて遊んでる手合よ。アレくらいの演技すぐに見破りなさい」

「――んだよ、わかってるんならバラすんじゃねよ。ノリ悪いやつだな」


 一部の魔物と違ってあっさり死ぬわけもなく、瓦礫の山から姿を表した魔人がつまらなそうにボヤいた。

 対するルイシーナはくだらないとばかりに鼻を鳴らすと檜垣の隣に立ちその肩に手を乗せる。


「こっちには本物がいるのよ。あんた程度のファッション狂人なんて一目見ればすぐにわかるわ」

「おいお前。それはどういう意味だ」

「あら? 私は亨のことを言ったつもりなんだけれど、自分もまた狂人の類だという自覚があるようね」

「私は自分のことではなく桜井の名誉のために抗議を……桜井の……名誉…………うーん」


 反射的な言い訳のために出てきた言葉のあまりの説得力の無さに檜垣は自身の敗北を悟った。存在しないものを守ることなどできやしなかったのだ。

 そして勝利を得て鼻を高くするルイシーナと敗者として悔しがる檜垣の気の抜けたやり取りはそれそのものが挑発として機能する。


 プライドの高さからか、それとも別の理由か。

 ともあれ魔人は自身の頭頂部から伸びる触手を一本掴み、抜き放つ。


「ふん」


 鞭のようにしなって迫る触手をルイシーナが流体化させた腕を振るって弾き飛ばす。その間に動き出していた檜垣が手にした剣で斬りかかった。

 対して魔人は空いている手で頭から更に触手を一本抜き取ると、それをまるで腰帯剣のようにしならせ檜垣の剣戟を捌いてみせる。


「チッ」


 刃のような切れ味を有する触手は変幻自在にして奇妙奇天烈な軌道を描く。

 単純な刀剣とはまた別の、専門的な習熟が必要であるその武器を前に檜垣は退歩と共に距離を取った。


「とりあえずよ、お前らつまんねぇから殺すわ。ノリが悪い連中なんざこっちから願い下げだっつーの」


 距離を取った檜垣は後手で風紀委員時代に身に着けたハンドサインを出す。

 それに従い対桜班は檜垣たちが救い出した人々を退避させるために動き出した。


 魔人はその動きを見た上で無意味だとばかりに嘲笑い、両手に持つ触手を高速で振り回し足元の瓦礫を削り飛ばしながら自身の存在を誇示する。

 次いで如何なる理屈かは不明だが、その頭頂部に生える残りの触手までもがまるでプロペラのように高速回転を始めた。

 風切り音を立てながら振り回される4本の触手は互いにぶつかり合うことなど一切無く、そこの一つの結界が生まれる。下手に踏み込めば瞬く間に微塵切りにされるであろうものだ。


「さっさと片付けるわよ。アオいの、貴方が合わせなさい」

「お前、真っ当に戦えるのか?」

「だから貴方が私に合わせなさいと言ってるのよ。馬鹿ね」


 檜垣と並び立つルイシーナは面倒くさいという感情を隠しもせず、憂鬱そうに魔人を見据えてそう言い切った。

 どことなく桜井に通じる堂々たる姿を横目に檜垣はため息をつきたくなりつつも、敵を手早く片付けることに賛成し、気を引き締めた。


 『肉団子』は未だ様々な場所に落ち続けている。

 その中に紛れ込んでいる魔人の数はどれほどのものだろうか?


 ただの魔物以上に厄介な知性を持つ敵対者の登場は人的被害に拍車を駆けるだろう。

 『剣聖』が拠点とするこの街で不在時を狙って暴れまわる不届き者を檜垣は許容することができない。


 どこまでも冷ややかなルイシーナに対して檜垣の心中に激しい業火が生じる。

 手にした剣に纏う焔がより強く燃え上がり、そこから伸びる9匹の『蛇焔』がゆっくりと鎌首をもたげる。その一匹一匹が魔人に対して殺意を向けていた。


「いくわよ」

「いいだろう」


 結論から言えばルイシーナと檜垣の2人に遭遇した魔人の男は不幸であった。


 なにせ前者は男と同様の魔人であり、単純なスペックでいえば男を凌駕する幹部級ボスクラスの存在であり。

 加えて後者の檜垣に関してはこの場にいる誰よりも炎の扱いに優れ、その力量は桜井との諸々を通じてより高まっていた。


 故に男に訪れた結末は必然のそれであり。

 あえて一言で表すとするならば――『焼却処分』であった。

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