第百二十九回 思考の果て。
――そう。
そして前回から引き続いての、
ここは僕の部屋。その中に於いて、僕に問い詰めるほど求める可奈の質問に対し、
「……知ってるよね?
という感じで、逆に僕が、可奈に訊きたかった。
「そうね、新作ではなくて正確には改稿ね。『五十五色の彩り』をコンテスト用に改稿しながら連載してる作品ね。……で、それが?」
「そのね、Mさんに対するレビューを見てからなんだけど、……多分ね、それを見てからね、……執筆が進まなくなっちゃったの。書きたいことがいっぱいあるのに、PCに向かうと、頭の中が真っ白で……」と、そう思うだけでも、涙が溢れてくるのを感じた。
とにかく、
とにかくもう、しんどかった。
「
と、可奈は訊く。静かに訊く。それは優しい言葉でもなく、怒っているような感じの言葉でもなくて……でも、その後に続く言葉もあって「……といっても、すぐ答えられるほど簡単じゃないよね? でもね、梨花が、それ以上のことを言ったらね」
――ぺちっ!
――ぺちっ?
ほっぺた、ちょっとだけ痛かった。……察しの通りだけど、可奈は僕のほっぺたに触れる程度なのだけど、少しほど叩いた。そのあとに続く言葉が、存在する。
「――このようにね、泣き虫な梨花のことを、今度は思いっ切り引っ叩くか。答えによっては、グーでぶん殴るかもしれない。……それが、わたしの思いだから」
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