第百十四回 僕たち、仲良し三人組。
――本当は明日の十三日の金曜日を乗り切って、このエッセイの『タグ』で謳っている『ほのぼの』が誠であるか否かを、読者の皆様に審判して頂いて、その結果により来週から『僕ら、仲良し三人組』と、名乗るか否かを決めようと目論んでいた。
……でも、もう大丈夫だ。
そう確信する。
きっと、まだまだあると思う。
僕の創造よりも、想像できない重いものを、まだまだ持ち合わしているのだと思う。それでも千佳には、この青春物語を心行くまで堪能してほしい。
――一番苦労した人は、一番幸せになる権利がある。
梅雨明け宣言の日かな?
その昔、道徳の時間があった。
……と、ママが言った。そのことを話すと、それはそれはママの思い出話。それに乗じて、瑞希先生の好感度は上がる。僕は我がことのように、それが嬉しかった。
……まあ、話の理解度は三割くらいだけど。
でもでもでも! 理解しようと努力は怠らない。大好きな瑞希先生の言葉だから、潜在意識にまで刻むのだ。僕の想いは、嫌いな勉強よりも強いのだ。乙女の底力。
「……って、梨花、何してるの?」
「へっ?」……多分、キョトンとしている二人とも。僕と千佳、だけではなく可奈に至るまで。ここままだ電車の中……で、僕はガッツポーズをしっかりと。それでもって、みんな見ている車内の人々。「あはっ、あははは……」と、とても恥ずかしすぎる!
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