第十五回 前回プラスワンでラガーマン。


 ――そうすれば十五。合体ロボットものの、史上最多の機体の数。あと一機体……いやいやいやいや、あと一部位で、タイ記録が実現していた。



 でも、もしかしたら広い世界に於いて、ロボットものの長い歴史を考慮するなら、十五機を上回る合体もあったのかも? あくまで一個人の記憶に過ぎなかった。……と、いうことで申し訳ない。やはり僕のメモリーズの中では、『十四機合体が最高!』です。


 あっ、最高! でも『大好き!』という意味。

 ユーチューブで拝見して、感動を覚えました。


 十五はやはりラグビーに於けるラガーマンの数で、演劇部も『令和元年八月二十四日のイベント』には、現在十一名より増員し、実働の数を十五名に持ってくるつもりだ。



 ――その日行われる劇に関わるメンバーは、

『ラガーマンのように絆深し』……この名言を、瑞希みずき先生は量産型になってまで、僕に伝えたかったのだと思う。感涙。幼児体型でも構わない。一糸まとわぬ僕の姿。顔面火柱直立等しき恥ずかしいのだけど、しっかりと見てほしい。僕は一言、


「十四部位合体、完成!」と、告げるだろう。小さな胸を張って。


 ――すると、


「痛い!」と、僕は僕の声に驚く。チェーンソーで分解されても痛くなかったのに、こうべにハンマーパンチが炸裂したようで、パチリとあれれ? 暗くなり、お星様キラキラ。


 それでもって、ちゃんと着ている。全裸ではなく、切り裂かれたはずの白いワンピースが復活している。頭を押さえながら女性の声、淡々としたナレーションが聞こえる。


 で、可奈かなちゃんは可奈ちゃんで、


「もう信じられない! 始まって三分もしないうちに寝ちゃうなんて。それも大股開いてパンツ丸見え。腕を組んでガーガーいびきまでかいて……」


 と言う始末。……僕の寝相について容赦なく述べるが、まあ此処迄ここまでということで。



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