第八回 バレちゃった?


 ――いずれは、ストーリー上で明らかになる予定だった。



 それは、イニシャルMさんのこと……。


 略して『Mさん』が『タイガース』のファンだったので……と、いってもGSグループサウンズではなくて、もちBBベースボール。前回は、まさにラッキーセブンだったので、それにちなんで『七不思議』と題した。……七つの不思議を採取できるかどうかは怪しいけれど、


 学校の七不思議には、

 真っ先に、このMさんをあげた。


 五十種……いやいや、正確なら五十五種のエッセイ。それは、桜梅桃李なおもい出の数を表している。何通りも折り重なってストーリーは展開してゆく。



 それから、イニシャルMさんの名前……。


 他のストーリーとの関係もあり、名字は明かせないけど、

 カクヨムでは、プライバシーの問題? とも思ったけど、

 ノープロブレム問題なしで、

 お互いを知っているもの同士。お互いの顔や、作品までも知っている。何を隠そうMさんは僕と、……僕と真逆の理数派の、イニシャルKさんの担任の先生だ。



 ――Kさんは告げた。


 演劇部の助っ人をお願いしたいと。……Kさんだけに、もちОKだよ。


 忘れもしない七月六日の期末考査の最終日。泣いちゃうほどの喧嘩けんかはしても、


可奈かなちゃんは大切なお友達だから」


 と、これまでの帰宅部を返上して、ケロッと演劇部の一員に溶け込む。


 ――ちゃっかりと、可奈ちゃんに笑顔を見せながらも、

 並んでこの廊下を歩む先にいるMさんが、僕を褒めてくれることを期待して。



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