他人の不幸と忖度〜とりとめない話。
今日は、少しマジメなことを書きたいと思います。
私が夜更かししてしまう原因の一つが、寝る前のメールチェック。
何らかのポータルサイトから来てるメールに、ふと興味を引かれるヘッドラインを見つけてしまうことがあり。。。
そのリンクをうっかり踏んでしまうと、それを読み終わったあとの雑多なリンクの並びから目についたものを次々と開いてしまい、気づくとどっぷりと読みふけっているのです。
一昨日の夜もそんな感じで、やれやれ〜と、かなりの深夜に床についたわけですが。。。
久しぶりに、次々読んだ関連記事が本当におもしろかったのです。
ザックリ言うと、「本当に邪悪なものを目にしたことがあるか」みたいなテーマから始まって——
ネット掲示板などでいろんな国の人とやり取りしたり意見を読んだりしたことがあるという人が、各国それぞれの「しょーもないな」と思う特徴や傾向はありつつも、はっきりと「この人には悪意があるな」と感じるのはたいてい日本人だったと書いてたのです。
最初、意外だな〜と思いました。
さらに読んでいくと、日本で日本人のひどい(悪意ある)振る舞いを目撃したというアメリカ人の話が載っていて、信じられない内容ではあったのだけど、その振る舞い自体が諸外国ではまったくあり得ないことと言えるのかどうかは私には判断できませんでした。
ただ、諸外国とはっきりと違うのは、そういう時に日本だと周りの人があまり注意したり諌めたり助けたりしないことだろう、と。同じ日本人として理由はいろいろ想像できるけど、少なくとも結果として「冷たい」「不親切」(「正義感がない」??)というふうに見えることにはなります。
と、この部分は国際比較の話ではよく出てくる話題なのだけど、肝心の「悪意」というテーマに関して、ある人が「日本には『他人の不幸は蜜の味』という感覚がある」と提起してきてて、ここからの話が個人的におもしろかったのです。
(もちろん、『他人の不幸〜』が目の前の不義の行いを見ぬふりすることと直接的に関係あるとは思わないし、それが言いたいのではありません)
なんと、諸外国にこの感覚がない! らしいのです。。。
誰かが「少なくともアメリカ人には他人の不幸を喜ぶメンタリティはないと思う」と言えば、「確かに、英語に『ざまあみろ』に該当する言い方がない」とか、云々。
へぇぇ〜の嵐でした。
そして、決定的に「!!」と思ったのは、「自分が知る限り、諸外国の中でこの概念を言語として持ってるのはドイツ語だけ」と言ってる人がいたこと。
シャーデンフロイデ(Schadenfreude)=自分が手を下すことなく他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情(Wikipediaより)ということらしい。
Wikipediaにわざわざ載ってるくらいなので、あまりに独特な(それゆえ有名な?)概念ではあるのでしょうね。
で、何が個人的に「!!」だったのかというと、前にも同じような「!!」があったからで、それは日本でしきりと「
当時、「忖度」の意味を外国の記者に説明するのが難しい(=外国には同じような概念がないから)と言われていて、その時も「ドイツ語だけには該当する言葉がある」ってことだったのです(Twitterに流れてきて知りました)。
ちなみにそれは、vorauseilender Gehorsam (先回りした服従)とかunausgesprochene Anweisung (発話によらない指示)という言い方で表され、ナチスの大量虐殺を論じる時などに盛んと取り沙汰された概念とのことでした。
こわっ。と思ったのを覚えてます。
日本人もドイツ人も勤勉で、精巧な工業製品を作れて…と共通点は多いけど、ふだんの(現代の?)ドイツ人はそんなに空気を読んだりしない人たちらしいし、この符合は偶然なのかもしれないけど……いろいろ考えさせられた夜でした。。。
※とりとめない話になってしまいましたが、私もとりとめなく読んでいって、いろんな思いが連鎖していった結果を書いてるので、ご容赦くださいませm(_ _)m
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