一点の曇りもない「いい人」。

秋になって、次々と新ドラマがスタートしてますが、

期待してなくて意外におもしろかったのが「俺の話○長い」でした。

いや、ほかのもそれぞれにおもしろいのがあるんだけど、

期待してなかったという意味で。


もうもう、家族の心の機微が実に巧みに描かれてる気がしました。

私も(いちいち声に出さずとも)、こういうふうに思っていたなぁ、とか、

あまりに共感できて、ビックリしたくらい。

それから、主人公が昔の名残りのモノを捨てられない気持ちとか。

久々に感情ごとどっぷり入り込めるドラマかも。。。


そんな今日このごろ。


この数日間、今日のタイトルのようなことを考えてました。

そしたら、いつもカクヨムで仲よくしていただいている方のエッセイに、

自分で思う自分のキャラと、人から見た自分のキャラの違いについて書いてあって、

なんてタイムリーな!とビックリ。

この方とは、よくこういうことが起こります。

なんか、シンクロするんですよね。


私が、実在の人物で初めて

「この人、一点の曇りもないいい人なんだろうな」と思ったのは、

新卒で入った会社の1年先輩の男性でした。

仕事にマジメ、グチや悪口言わない、公明正大、何でも率先してきっちりやる、

怒ったりキレたりしたところを見たことない、かつ後輩にも適度にキビしい、

一見おとなしいのに、訊かれればしっかり意見を言う、

でも、驕った態度をしないし、やさしくさりげなく気遣いができる、

なによりその控えめな笑顔に、「この人『いい人』なんだろうな」という、

そういう言葉が自然と浮かんできてしまうような、そんな感じ。


それでいて、器用で何でもチャチャッとできてしまうというイメージでもなく、

どことなく不器用さも感じるのです。

それをひたすらマジメに取り組むことで、帳消しにしてるような。


私は、彼を見るたびに、ははぁっとひれ伏して、

自分の性根の悪さを謝りたい気持ちになってしまうのでした。

別に、何かをやらかしてたわけでも、越後屋のように常に悪事を企んでるわけでも、

何でもない時でも、自分の存在自体が邪悪に感じてしまうのです。

彼の真っ白な心に照らされて、自分の陰や曇りが浮き彫りにされてしまうというか。


まあ、すべて私の勝手なイメージ、妄想に過ぎず、実際はわからないんですけど、

そういうふうに見える人って、時々いるんですよね。

ポイントは、その人を見ると思わず自分を振り返って、

って、ことかな。


で、それがこのカクヨムの中にも何人かいて、

いい人なんだろうなぁ…のほかにも、かわいらしい人だなぁとか、

書く才能あるんだろうなぁとか、大人なんだろうなぁとか、

一点の曇りもない「本当」の標本みたいな人たちに囲まれているわけで……


…常に、自分のダメダメな部分をいちいちボロ雑巾をかぶせて隠しながら、

穴があったら入りたい思いで土下座し続けてます。


時々、私のことを良い方へ誤解してる人もいるみたいなのだけど、

一点の曇りもなく、私は本当に曇りだらけの人間です。

そして、ついでに、「話が長い」です!(笑)

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