第6話

 闇、深く重い闇の中から突然のように、

 キャンプファイヤが燃え上がる。

 紅蓮の炎を噴き上げ、狂ったように舞い踊る。

 天上の星座が、煙にまかれて瞬きをした。

 今、辺りは真昼のように明るい。

 炎の周囲で、歌い、踊り、浮かれ騒ぐ人間たち。

 その影で、

 暗い闇から、明るい光を求めて、数知れぬ虫たちが集まってくる。

 炎を、光と信じて、飛び込むのだ。

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