第7話
放課後
「みーくんなんで来なかったの!!!!」
「俺はちゃんと【時間による】と言ったぞ?」
「でも【後でね!】って言ったじゃん!!!!」
「絶対行くとは一言も言ってないぞ。」
「みーくんの嘘つき!!!!」
「なんで嘘ついてないのに嘘つきになるんだよ…」
朝から騒々しい暴れ馬(16歳)が五月蝿い。
なんで嘘ついてないのに俺はこんなにも朝から暴れ馬(16歳)の相手をせにゃならんのだ。やっぱり遺憾だ。
「あの後いちか先生に呼ばれて話してたら長くなっ たからそのまま帰ったんだよ。」
「え…?いちか先生と…?な…何か…言ってた…?」
と、この世の終わりみたいな顔をしてる暴れ馬(16歳)。
「なんつー顔してんだお前。いちか先生がお前からの手紙でどうするか困ってたぞ。あんま人を困らせるなよ…」
「別に…困らせたい訳じゃ…」
「でも実際困ってたぞ。」
「でも好きなんだもん!!好きな人にラブレター送るのはダメじゃないし!!…迷惑なら…謝るけど…」
「それは先生に聞いてみろ。」
「そんなの…出来るわけないじゃん…」
「じゃあ諦めな。」
「それも…イヤだ…」
もじもじしながら顔を俯かせつつそう言い出すはちの。
「(こいつ…俺に行かせようとしてないか…?)」
はちののいつものパターンだ。
ラブレターを出した相手に答えを聞にくいから俺に行ってもらう。(行かせる)
こちらからしたらなんのメリットもないし、キューピット役を押し付けられてるようでいつも釈然としない。
でも今回は
「聞いてくるか?」
「え…?いいの?いつもはなんで俺が?って言ってるのに?」
「どうせ行かせるのは確定してるなら抵抗しても時間の無駄だからな。ちゃちゃっと終わらせた方がまだ有意義だ。」
「じゃあ…よろしくお願いします!!!!」
「期待すんなよー」
「期待させてよ?!」
「いや無理だろ。」
「酷い!!!!」
と、全然感情の籠ってないやり取りを行いつつななみはいちかの所へ行くのであった。
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