第3話
「はぁ〜〜〜…」
私、はちのは人生最大の失敗…はよくしてるから宇宙最大の失敗を犯した。
「なんでこんなミスを…」
私は初めて恋文なるもの…世の中ではラブレターを書いた。普段絵を描く事はあるが、文を書くのは多くない。
「だって…言葉って難しいんだもん…」
と、誰もいないのに言い訳をしたり…
絵を描くのは好き。絵を描いてる時は私は自由だし、絵で何かを表現するのは言葉で表現するより簡単だったから。
でも今回はさすがに絵で表現することが出来なかった。だから苦手だけど文にしたのに…
「名前書いてなかったら誰からかわからないじゃん…」
そう、人生…じゃなかった宇宙最大の失敗は名前を書き忘れてた。学校のテストでもそんなこと…1回あったや…
「なんでこんなドジなんだろ…」
人にドジって言われるのは嫌だから否定するけど自分でもわかってる。
私は相当ドジだって事。そして素直になれないことも。幸いな事にみーくんにしかバレてないようだからまだ大丈夫だけど。そのせいかみーくん以外に友達いないけど…
「明日どんな顔すればいいんだろう…」
ラブレターの相手はいちか先生。
【あなたの事が好きです。】
これ以上の内容が思い浮かばなかったし書けなかった。絵でも伝えられず、文でも伝えられないこの感情はどうすれば良かったんだろう。結局、放課後からずっと考えてるけど答えは出てない。
「んーーーーーーーーーーーーっ!!!。」
枕に顔を埋めながらずっと考えてる。
この感情に答えはないのだろうか。伝えるチャンスはもうないのだろうか。
「誰か教えてよ…」
こうして私の夜は終わりを告げる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おはよう。」
結局、いつの間にか寝落ちして考えはまとまらないまま翌日を迎えた。
「おはよう。スゲー隈が出来てるけど大丈夫か?」
みーくんは心配して顔を覗いてくる。
「分かってるから見ないでよ!」
「わかってるならいい。」
なんだかんだこの幼馴染は私を心配してくれる。
素直になれない。この感情ももどかしい。
なんで私はこんなに素直になれないんだろう。
考えても答えが出ない感情を抱いたまま今日も授業が始まる。
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