登場人物紹介(エピローグ終了時点)

・ヴァン(ヴァン・サモナー)


 ナディアに一目ぼれし、ナディアを守るためにと独学で召喚獣を従え、魔法を覚えた色々おかしい少年。魔法と召喚獣を従える才能は振り切れている天才。

 基本的に他人に対する関心は薄い。両親は育ててくれたからと恩はある。幼馴染は赤ん坊の頃からの仲だがどうでもいいらしい。召喚獣の事はナディアを守るための手段として認識、それなりに仲は良い。ディグとフロノスには師匠と姉弟子としてそれなりに敬意を持つ。

 見た目は茶髪と茶色の目という何処にでもいる平民といった感じ。でも感覚は色々とずれている。召喚獣を二十匹も従えていてやろうと思えば国を乗っ取ったり簡単に出来るが、色々自覚がない。

 図書館で召喚獣を召喚したりして、王都でも話題になっている。ビッカに対して悪い事をしたという思いは全くない。多分、ナディアのために一生懸命だったため、魔法具に対してしか注意がいっていなくてビッカの事は頭にはない。ナディアのために規格外な魔法具をさらっと作ってしまった。

 《雷鳴の騎士》とその弟子と出会うも特に興味はない。

 誘拐された者の中にナディアの友人がいるからとやる気に満ちていたりナディアのことしか興味がない。

 ナディアの婚約騒動が起きてようやくナディアへの思いを自覚して、ナディアが他の物になるなら掻っ攫うなどと発言していた。ナディアとこの度婚約を結べることになった。

 ナディアが攫われた時に大暴れしたため、『破壊神』とか『国崩し』とか『召喚師』などといった呼び名がつけられていた。

 召喚師として有名になったため、サモナーという名が与えられた。エピローグの時点では王宮魔法師をしながら過ごしていた。




・ナディア・カインズ(ナディア・サモナー)



 カインズ王国の第三王女。元々王宮の侍女であった母親は幼い頃に亡くなっており、後ろ盾はない。国王である父親には可愛がられており、理解ある王妃と腹違いの兄二人とはそれなりに仲が良い。側妃とその娘たちはナディアを嫌って嫌がらせをしているが、ヴァンの召喚獣によって嫌がらせは意味をなしていない。

 色々と目立つと面倒だからとあまり表に出ず、美しい王女としてしか周りに認識されていなかったが、ヴァンと出会いヴァンに相応しくありたいと覚醒。

 絶世の美少女。金色の髪と赤い瞳を持つ。将来美人になること間違いなし。

 ヴァンとその召喚獣たちを簡単に受け入れてしまうあたり、ナディアも少しずれている。姉二人がヴァンと仲良くしていることにもやもや。ヴァンに名前で呼んでもらえるようになって嬉しい。あと姉二人と仲良くなれて嬉しい。自分が変わるきっかけで、姉二人との関係が変わるきっかけであるヴァンに特別な感情を抱きだしている。

 フェールとは今は仲が良いので、幸せになってほしいと思っているのでザウドックと結ばれればいいなぁと思っている。

 この度、こちらもようやくヴァンへの気持ちを自覚した。婚約の話をわざわざヴァンに伝えにいったり、反応を気にしていた。ヴァンから思いを伝えられて嬉しくて仕方がない。

 誘拐されて、ヴァンに救われた。結果として『破壊神の逆鱗』とか『破壊神の姫』とか呼ばれだしている。あれだけ暴れたヴァンに一切恐怖は感じていない。

 エピローグの時点ではサモナー公爵家を継ぎ、当主として領地を運営している。




・ビッカ


 ヴァンの幼馴染。ヴァンと同じ年。ヴァンに関心を持たれていない可愛そうな人。初めての出番ではヴァンにあしらわれ、久しぶりの登場ではヴァンの召喚獣にとらえられ、でもヴァンの事は幼馴染として好きなままらしい。

 誘拐騒動で攫われた後、新しい恋をしている。

 多分新しい恋を実らせて幸せになってる。




・ヴァンの両親



本当に普通の平民。

ヴァンがディグに連れられてきたときはそれはもう驚いていた人たち。多分ヴァンが元から魔法使えて召喚獣従えてたとか知ったら卒倒する。ヴァンが王宮魔法師の弟子になっても変わらない事に安堵しているものの、あんなので王宮でやっていけるのだろうかと不安な人たち。

お店はヴァンのおかげもあって繁栄している。

ヴァンが結果的に凄い存在になっているがマイペースに平民としての考えを失わずに生きていた。弟子をとってそちらにお店は継がせることにした模様。



・ディグ・マラナラ


 カインズ王国最強の魔法師、《火炎の魔法師》と呼ばれている。三匹の召喚獣と契約をしていて、愉快犯。

 面白い事が大好きで、その過程でヴァンを見つけ捕まえた。ヴァンの事を見て心底楽しんでいる人。王族相手にも無礼な態度をとったりするけど英雄が故にその態度を許されたりしている人。

 十五歳の時に武勇をたてて、この地位に。魔法師たちの憧れで、他国からも恐れられている。

 赤髪の美男子。この年で結婚していないため、女性陣に優良物件として狙われている。あと《火炎の魔法師》とつながりを皆持ちたいため。本人はそれなりに女遊びをしているが、本命はいない。最近、キリマに迫られて困っている。キリマに好かれていることで、国王、王太子がうざくなっていて面倒だと思っている。キリマが嫌いなわけではないが、子供には興味がない。

 ヴァンの事が面白くて仕方がない。しかしさらっと規格外な魔法具を作ってしまうヴァンに対して呆れてならない。これからも呆れる事をやるのだろうなと思ってたり。

 《雷鳴の騎士》ルクシオウスのことは対等な関係と思っているので喋ることは楽しいと思っている。ザウドックのことも興味津々。婚約をしたことに対してはようやくかと思っている。

 誘拐事件の時にへまをして捕まってしまった事を本人は反省している。そのためより一層鍛錬に励んでいる。


・フロノス・マラナラ



 《火炎の魔法師》の弟子で、ヴァンの姉弟子にあたる少女。幼い頃に魔力を暴走させ、親に捨てられたところをディグに拾われ、ディグの養子となる。

 見た目はそれなりに整っている。悪く言えば普通。灰色の髪と赤い目を持つ。

 強さはその年齢にしては規格外。模擬戦で姉弟子としてのプライドをかけて全力でヴァンに勝ち続けている。

 ヴァンとナディアの関係はほほえましく思っている。そして自分も召喚獣が欲しいと願い、1匹の召喚獣を手にした。

 ヴァンが規格外すぎて呆れている。ヴァンとナディアの事は応援しているし、キリマに関して言えばディグを落とさないかなと思っている。弟子で養女として、ディグが女遊び激しいのはやめてほしいらしい。

 ザウドックに出会ったのは良い刺激になっている。そのため、より一層に強くなろうと思っている。

 ヴァンがいつもと様子が違ったので姉弟子として背中を押していた。

 『破壊神』とか呼ばれだしているヴァンに対しても意見を普通に言うので、国内でもそういう意味で一目置かれている。



・シードル・カインズ


 まだまだ若い王様。カインズ王国の国王陛下。

 ナディアの事は一番溺愛していたりする。見た目は整っている。ナディアがヴァンのためにと必死なのを見て何とも言えない気持ちになっている人。

 ナディアだけではなく、キリマもディグが好きで、フェールもヴァンと仲良くしていて親バカなので嘆いている。宰相の負担は重い。

 フェールが《雷鳴の騎士》の弟子とあんな約束をしたため、親バカが発動している。

 今回、ナディアとヴァンが婚約をすることになって親バカの気持ちとしてぐぬぬとなっているが、ナディアが幸せになるならと受け入れている。

 ナディアが攫われた時に、ヴァンが救ってくれたことを心から感謝している。エピローグの時点で王位をレイアードに明け渡す予定。




・クアン・ルージー


 銀色の髪の少女のようにかわいらしい顔立ちを持つ、ルージー公爵家の息子。

 ヴァンの事は最初気に食わなかったが、実力を見て突っかかる事はなくなる。

 ヴァンの実力と呼び名とかに色々呆れているが自分なりに頑張ろうと思っている。




・ギルガラン・トルト



 黒髪の美形で、トルト侯爵家の息子。

 クアンとは幼馴染で、仲良しである。同じくヴァンの事を気に食わず、見下していたが実力を見て認識を改める。

 こちらも同時期にヴァンがいる事に色々思う事はあるが、自分なりに頑張ろうと思ってる。


二人とも王宮魔法師の弟子で優秀。





・チエ



ナディア様付き侍女の筆頭。ナディアの母親と仲良しで、ナディアを娘のように愛している人。ナディア様大好き。




・アン



水色の髪と豊富な胸を持つフェールの母親。母親というより、女として生きている。大貴族の出なのでプライドは高い。ナディアが気に食わない。

見た目は良いけれど、ナディアに嫌がらせを繰り返すあたり性格は悪い。プライドが高く、ナディアの母親が嫌い。



・キッコ


キリマの母親。


二人とも第五章で処罰された。






・マラサ・カインズ



紅い髪を持つ女性。理解あるカインズ王国の王妃様で、仕事もきちんとしている。側妃や、自分が生んだわけではない王女たちについても良くしている人。






・レイアード・カインズ


 赤髪、赤目。カインズ王国の王太子で、美男子。王太子としての勉強が忙しくてナディアともあまり会えないけど、ナディアを可愛がってたりする。王妃の子。

 第二章までは完璧な王太子としか出てこなかったけれど、第三章ではその皮はすっかり破ってシスコン王太子は暴走中。シスコンな所以外は完璧。親しい者しかシスコンなことは知らない。フェールも、キリマも、ナディアも愛してやまない。

 ディグとヴァンの師弟が可愛い妹の心をつかんでいることに暴走気味。姉妹三人が仲良くなったのが嬉しい。時々遠くから見ていたりする。

 フェールまでザウドックとあんな約束をしてしまったから、もう気が気ではない。ナディアがヴァンと婚約を結ぶことになってとても不服。しかしナディアが幸せそうならと認めている。

 ヴァンがナディアを救ってくれたことを感謝している。エピローグ時点で王位を譲位される段階。





・ライナス・カインズ


 金髪、碧眼。カインズ王国第二王子で、美男子。将来的に兄を支えたいと必死に勉強中。こちらもナディアを可愛がってたりする。王妃の子

 パーティーなどではきちんとしているけれど、身内しかいない場所では口調が平民のようである。面白い事はすき。妹は好きだが、兄ほどではない。暴走兄を支えている人。

 フェールの件やナディアの婚約の件もあって、暴走気味な父と兄を止めている。

 ナディアの事をヴァンが救ってくれて感謝している。エピローグの時点で王位を継ごうとする兄を支えようとしている。




・ウーラン・カンダス


 カインズ王国の宰相。親バカ国王とシスコン王太子に最近手を焼いている。

 苦労人なおじいちゃん。孫も生まれている。ライナスと一緒に頑張って親バカとシスコンを止めている。





・フェール・カインズ



 ヴァンの二つ上の第一王女。水色の髪と金色の瞳の美しい少女。

 美しいナディアに対抗心を持ち、ヴァンを自分のものにしようとしていた。元々我儘な王女様。

 だが、侍女に殺されかけて今までの行いを顧みる。そして自分の二人の妹と仲良くし、自分は家族なのに妹の事知らなかったんだなと自覚する。

 ヴァンには好意を抱いているし、ヴァンに好かれたいと思っている。ナディアとヴァンが仲良くしているのを見るのが好き。最近はディグに特攻するキリマを見るのも好き。

 ナディアに嫌がらせをする母親に頭を悩ませていたが、この度母親が処罰されたため複雑な思いを持ちながらもほっとしている。

 ザウドックと出会って、好意は嬉しいと思っている。あの約束が叶えばいいなとも思っている。

 ナディアが無事でほっとしている。



・キリマ・カインズ


 ヴァンより一つ上の第二王女。茶髪に金色の瞳を持つかわいらしい少女。

 ディグへの好意が振り切れている。一応パーティー会場などでは完璧なお姫様を演じるだけの能はある。が、一度身内だけのエリアにやってくると暴走する。

 ヴァンとナディアは自分をディグに近づけてくれる存在だと好きになる。改心したフェールとも最近は仲良くやっている。 

 ディグと結婚したいと一直線である。

 自分の母親にこちらも頭を悩ませていたが、今は複雑だがほっともしていた。ヴァンとナディアがくっついたので自分もディグ様と……と思っている。

 ナディアが攫われた件で鍛錬をより一層しているディグの事をかっこいいと思いながら見守り中




ちなみに妹姫三人は王太子の残念なシスコンぶりは知らない。






・メウ



フェールを殺そうとした侍女。双子の妹の事でフェールを憎んでた。処刑される。




・ハマサ



ヴァンの平民時代の友人。今まで普通に接していた友人が王宮魔法師の弟子になって正直信じられない。

変わっていないヴァンには安堵している。

『破壊神』とか呼ばれだしていてびびっている。



・ヒィラセ


実年齢は高いが、見た目は若い。そんな若作りの化け物とディグに言われる存在。

クアンの師。ヴァンに興味津々



・イニ


王宮魔法師である老人。ギルガランの師





・ツィリア・ウィーンカ


 ヴァンに軽い気持ちで文字を教えていた記憶力の良い司書さん。この度、本編にも姿を現す。ヴァンが図書館で色々やったからあの後後処理が大変だった。

 こげ茶の髪に眼鏡の知的な女性。




・タリ



王宮の侍女長の女性。ナディアの母親の事も知っているので、ナディアの事を少なからず気にしている。




・ミーシェ・ルージー


 クアン・ルージーの妹。ナディアの友人になっている。銀色の髪の美しい少女。



・トトラン・ホイエイ


 藍色の髪の少女。他国からの移民の一族。功績により伯爵家。ナディアの友人になっている。


・ルイネアラ・フィーガー


 茶髪の少女。側妃アンに利用されて暴走してしまった。未成年であったため死刑にはなっていないが、罰を受けている。



・イクノ・オーラン


 ナディアの友人になった少女。友人候補として集められたうちの中では地味な少女。

 七章において攫われて、助けられた。



・ルクシオウス・ミッドアイスラ


 《雷鳴の騎士》と呼ばれるトゥルイヤ王国の英雄。黄色の髪を持つ男。美形である。ディグ・マラナラのライバル的存在である。雷属性の魔剣の使い手。

 面白いことが好きなので、ヴァンのことも面白がっていて興味津々。常識はずれすぎて目は剥いている。

 ザウドックの恋も面白がっている。

 今回、トゥルイヤ王国の国内で誘拐事件が起こったことで色々行動を起こした。ただ、ヴァンが早すぎて目立った動きは出来ていない。




・ザウドック・ミッドアイスラ


 《雷鳴の騎士》の弟子。雷属性の魔剣の使い手

 フェールに惚れて約束をした。藍色の髪の少年で、活発そうな雰囲気。ルクシオウスの養子。フェールへの思いを募らせている。

 ナディアの誘拐事件において、それなりに後始末に動いた。

 将来的に有名になる予定。



・スノウ


 シザス帝国の生み出した色々な生物を混ぜ合わせた合成獣の少女。

 ヴァンに負けてヴァンのいう事を聞くようになっている。

 ヴァンがナディアと結婚してからはサモナー公爵家の領地に共に行っている。


・ゾンド・ヒンラ


 カインズ王国と同盟国であるダーウィン連合国家の公爵家の公子。ナディアに婚約の話を持ちかけていたが、振られる。ヴァンの力を前に母国に帰った。

 ヴァンが『破壊神』とか呼ばれだして、争わなくてよかったと胸をなでおろしている。


・ビィタリア・トゥルイヤ


 トゥルイヤ王国の第二王女。婚約者が嫌いで、ザウドックと婚約を結びたがっていた。今回の誘拐事件で、婚約は白紙。ナディアと一緒に攫われてた。

 ヴァンの所業を目の前で見せられたので絶対にカインズ王国に逆らわないようにしようと思っている。

 その後、他の人と婚約している。


・サマ・トージ

 トージ公爵家の公子でビィタリアの元婚約者。ナディアやビィタリアを攫った一味。さくっとヴァンに殺された。


・グラド・シザス

 シザス帝国の皇太子だった男。美しい黒髪で、割と人を苛めるのが好きな性格をしていた。ナディアを自分の嫁にしようとしていて、父親と共に炎で徐々に苦しみながら殺された。

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