294カオス エッセイの書き方を確認しよう

 先月、「エッセイの書き方を知りたい」なんてことをこのエッセイに書いたのですが、なかなか本屋さんで見つけることはできず。図書館で検索して探してきました。


 『「もっと読まれたい」と思わせる文章を書く ―読まれるエッセイの書き方―』(加藤明 すばる舎)


 いまのわたしにぴったりなタイトル。世の中、あるんですよねその人が求める本というのが。さっそく借りて読んでみました。むずかしいことは全然書いてありませんし、なんならいつもエッセイを書きながら思っていたこと(それでいて実行できないこと)が書かれていて、「やっぱりそうだよね」と再確認させられたって感じでした。


 第一。エッセイの《構造》に注意しよう。


・ 起承転結の四分法を意識する。(読む人が読みやすくなる)

・ 自分の書きたいことは、「転」におく。(読まれるエッセイのセオリー)

・ 一番書きたいことに内容を絞る。(一作品、ワンテーマが大原則)


 第二。エッセイの《内容》を選ぼう。


・ 自分が一番詳しい世界について書くといい。

・ 得意のネタは何度でも深堀りしていい。

・ 失敗話、ドジ話は読者に喜ばれる。

・ 自分ひとりで完結する作品より、自分と他人の関係性の中に発見したネタの方が読まれやすい。


 大事なのは、これくらいですが……ううっ。ダメエッセイを量産していると自覚しているわたしには、身に覚えのあることが多すぎる。


 起承転結はおろか、いきなり本題から入るエッセイの多いこと(恥)うすうすわかってたんですけどね、構成を考えると時間がかかっちゃうのですっとばすんですよね。内容を絞るってのもイタイです。あんなこともこんなことも知ってるんだぜ……得意げに書いてしまったエッセイが何本あることか(恥)


 内容は難しいんですよ、一番詳しいことって。こう見えて結構、仕事人間なわたし。一番詳しいことは仕事がらみの経験でネタになることは山ほどありますが、それすると身バレするじゃないですか。Web覆面作家としては、ネタの取捨は難しいです。


 失敗話はいいですね。みなさんの失敗話大好きです。楽しく読ませてもらってます。わたしもできるだけ笑える失敗・ドジを書いていこうと思います。


 ひとりで完結するなっていうのは、ぐさっと来ますね。わたしのエッセイはほとんどひとりで完結しているんじゃないかなー。ときおり、奥さんや息子が現れますけど、それもちょっとだけだし。日々、人と関わらずに暮らしてるってのが如実にあらわれてます。たしかにね、単にわたしの独り言だとエッセイに膨らみがないんですよね。


 読まれるエッセイの書き方どうだったでしょうか。

 メソッドは手に入れたので、あとはこれに従って書くだけなんですけど、書けるかなー。とりあえず書きたいことは「転」に置いてみましたが(笑)これからも試行錯誤が続くと思います。ではまた。

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