285カオス 金メダルの意味
東京オリンピック見てますか?
藤光は見てます。ま、時間と奥さんが許してくれればですけど(苦笑
きょうは日曜日だったので、いくつかテレビで観戦することができました。いいっすね、オリンピック。さまざまなスポーツを一か所に集積することによって、いつもは見ない種目にも注目が集まります。スポーツ選手、一世一代の晴れ舞台といっていいでしょう。
午前中、卓球の混合ダブルス水谷・伊藤ペアがドイツのペアと戦った準々決勝。最終ゲーム、ドイツがマッチポイントで6点リードの場面から見てました。あきらめないとか、不屈の闘志とかいうのは、あの場面の水谷・伊藤ペアのようなことをいうのでしょう。
絶体絶命のところから、6点差を追いつきデュース。ここからはドイツペアも底力を見せて、お互いに何度もマッチポイントをブレイクし合う激闘で、最後には水谷・伊藤ペアが勝ち切りました。
凄すぎました。わたしなら緊張感に自滅したと思います。二人とも、どんな
金メダルといえば、柔道の女子52㎏級と男子66㎏級、阿部詩、阿部一二三、兄妹の「きょうだい金メダル」もすごかった。きっちり見させていただきました。わが郷土、兵庫県の生んだスターたちです。
「お家芸」といわれる柔道の代表で、何年も前から、ふたりそろって金メダルを獲ることを期待されての東京オリンピックでした。他人は想像できない重圧のなかでの試合だったと思うのですが、見事に期待に応えてくれました。惜しみのない拍手を送りたい。おめでとう。
優勝後のインタビューのなかに印象的な言葉がありました。ふたりそろって「このような状況のなか、大勢の人の手でオリンピックを開催してもらえて……」という趣旨のコメントをしたのです。オリンピックに打ち込んできた選手なら、皆そう感じているのだと思います。
スポーツは不要不急のものですから。
スポーツに打ち込み、オリンピックに人生を賭けてきた人たちが、このコロナ禍のなか、毎日どんな恐ろしい思いでいたことか考えると同情を禁じえません。きょうも幹線道路には「不要不急の外出はお控えください」の電光表示が出ていました。どんな思いで彼らはあの電光表示を見るのでしょう。「お前ら、ヤメロ!」って書いてあるように見えるんじゃないですかね……。
ほんとうによかった。金メダルおめでとう。
小説だって、不要不急ですよ。
なんためにやってて、どんな役に立つというんです?
言葉を媒介に伝染する病気があれば、Web小説家なんてあっという間に世の中から駆逐されてしまいます。
よく考えると、「病気」とは言われないだけで、小説のほかにも言葉が媒介する「なにものか」ってたくさんあります。「歴史」「法律」「思想」「宗教」そして「科学」などがそうです。いま現在、悪いものとしてレッテルが張られていないだけで、いつみんなの信じるこれらのものが「病気」のレッテルが張られ、社会から排斥されるかがしれたものではありません。不要不急のものとして。
東京オリンピックの機会に、思いのままに小説を書けることの幸福を考えてみるってのはどうでしょう?
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