　夜中まで、開会式を見ていたので眠たい。

　東京オリンピックが開会しました。

　開会式について一言でまとめると「イマイチ」。でも、ものすごい逆風の吹くなか、よくがんばった。あんなにスタッフが辞めていったのだから、つぎはぎ感を感じるのは仕方がない。オリンピック特番で、過去のオリンピックの映像を見て思い出したけれど、長野オリンピックのときの妙にはしゃいだ演出より、多少イタくとも手前みそにならない開会式を目指そうとしたスタッフの心意気を買いたい。

　各国の選手入場でゲーム音楽を流したのは、わたしのようなゲーム好きには「英断」としか思えなかったですね（笑）

　ドラゴンクエストマーチが流れてきたときは「オリンピックのファンファーレってこんなだったっけか」としばらく思考回路がショートしてました。「ドラクエじゃん」。ものすごく驚きました、ゲーム音楽って日の当たる場所に出てこないものだと思っていたので。

「ファイナルファンジー」や「モンスターハンター」もよかったのですが、わたしがワクワクしたのは「ロマンシング・サガ」の曲が使われたことです。いまとなっては知る人ぞ知るゲームですから。長いあいだ認めてもらえてこなかったものが、オリンピックの開会式という舞台を得たことによって認められた――というふうに思えてきました。

　思えば、35年前からずっとゲームしてきたんです。その間ずっと「ゲームなんかして、勉強しなさい（仕事しなさい）」といわれてきたんです。ゲームなんかといわれつづけてきたんです。じぶんの好きだったものが、このオリンピックでやっと認めたもらえたように思えました。

　コロナ禍のなか開かれるオリンピックに出場する選手のみなさんも、この大変なときにスポーツなんかやっていいのかといろいろな形で考え、考えさせられてきたのだと思います。途中で『いい加減にしろ」と思った橋本聖子オリンピック組織委員会会長とバッハIOC会長のなっがいスピーチも「なんでいまスポーツなのか」という問いかけに対するお二人なりの回答だったため、長くなってしまったのだと思います。