280カオス マンガを読んでいる

 マンガを読んでいます。

 マンガは読みやすい。小説は、文字を見る→その文字がなにか理解する→文字の意味から文章の意味を読み取る(文学っぽくなると、文字に書かれていない情報まで読み取る)という一連の作業つづけながら読まないといけないので、引き込まれないと疲れてしまいますが、マンガは短いセリフと、一瞬で読み取れる絵が組み合わさってできているため、どんどん読み進めることができてストレスがありません。マンガおもしろなあ。小説を読んだり書いたりするより、ずっとマンガを読んでいたい。じっさいそうしている人は多いのに、なんでおれはそうしないんだろう……。などと考えていると小説はおろかこのエッセイすら書けないのでした。疲れてる? 前回、マンガを買いに本屋さんへいって、エッセイの書き方の本がないか探した――なんてことを書きましたが、マンガを探して買ったんです田島列島さんの『水は海へ向かって流れる』第二巻。おもしろいですよ、26歳のOLと16歳の高校生、ワケありのふたりがひとつ屋根の下した他の同居人とともに過ごす切なくも悶々とするボーイミーツガール、早い話がラブコメですね。これだけ書くとわたしの年代なら高橋留美子さんの『めぞん一刻』を引き合いに出したくなりますが、そうするとエッセイが終わらないのでやめます。その『水は海へ向かって流れる』第二巻、いいトコロで終わっていて続きを読みたくて最終第三巻を買おうと、つぎの日のいそいそと本屋さんへいったのですが、前日二巻を抜いた書架に第三巻が見当たらない! どこどこ? と探したけどありません。どうやらだれかに買っていかれてしまったようです。がーん。この第三巻を読みたいと盛り上がった気持ちをどうやってしずめればいいんだっっ! しょーがない、同じ田島列島さんの『子供はわかってあげない』上下巻買って帰ろう、どんな本か知らないけど。だって、いまはとてもマンガが読みたい気分、おもしろくなくもないだろう。。。結果的にものすごくおもしろかったです。テキトーに買ってスミマセンでした。ここ数年のベストでした。まだ二作しか見てませんが田島列島さん、イイですね。はまる人ははまるんじゃないかな。この人だぶんオタクだと思うのですが、オタクが避けがちな人と人との感情のやり取りやすれ違いを正面から書こうとしてます。同じようなオタクが読むと一発でやられると思う(笑)わたしは人としてかなりとうが立ってきたので冷静に読めますが、まだ若い人の中には冷静に読めない人もいるんじゃないかな。やー面白かったです。ところで、きょうは月曜日仕事帰りに第三巻買いに行かないと。……段落切らなくてすみません。疲れてんのかなー、おれ。

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