266カオス 原稿用紙と万年筆
原稿用紙と万年筆を買いました。
なぜって、スマホで小説を書くのに飽き飽きしてしまったから。みなさん、スマホやタブレット、パソコンで小説を書いていると思うのですが、だいじょうぶですか。飽きてこないですか。
はじめて小説のようなものを書いたのは、高校生のころのことでした。
パソコンはもちろん、ワープロも持っていなかったので、ノートにえんぴつで小説を書くことになります。だれに読んでもらうつもりもなく書いていたけど、楽しかったなあ。
21世紀になって、わたしの筆記具はスマホに変わりました。書いている実感に乏しくて。原稿用紙と万年筆を買いました。
文具屋さんで原稿用紙を探したのですが、なかなか見つかりません。よくよく注意して見ていくとありました。「学童用品コーナー」に。なるほど、わたしも原稿用紙に文章を書くなど、高校生のとき以来です。ま、高校生は学童とはいえませんけども。
コクヨのB4型20字×20行の原稿用紙です。
なつかしい。
だれもが一度は使ったことのある「ザ・原稿用紙」。
子どものころは、きらいだったんです。この原稿用紙というものが。先生から原稿用紙を渡されるということは、もちろん作文を書くためなのですが、「じぶんの考えていることを他人に読んでもらう」ってものすごく抵抗があって嫌でした。いつも適当に書いては叱られてました。だって――嫌なものは嫌なんだ。
脱線しました。
いまは自分の考えてることを書くのは好きです。
万年筆は、パイロットの「カクノ」という万年筆です。
ついこのあいだ、文具屋さんで見つけて知ったのですが、1100円(税込)という低価格。かわいらしいデザイン。
「ほしい!」
衝動買いすることのないわたしですが、すぐに買いました。
でも、万年筆など使ったことがありません。
さっそくインクカートリッジを差して使ってみます。
「おー、軽い」
軽いです。書き味がボールペンよりずっと軽い。わずかな筆圧でスラスラ書けます。これは気持ちがいい。たくさん文字を書く作家の中には万年筆で原稿を書くという人がいるらしいですが、これならたくさん文字を書くのもラクです。
ただ、わたしはかなり筆圧が強く。ボールペンでノートを削るように書いてしまうタイプ。こんなに軽い力で書けるかな~。
あと、万年筆の場合、どうしてもペン先がインクで汚れてしまいます。インクがさらさらしていて垂れやすいのです。振り回そうものなら、たぶん周囲にインクが飛び散ります。ボールペンとは違って繊細、取扱注意です。
でも、書き味が素敵なので。試しに原稿用紙に小説を書いてみようと思います。
そうすると、カクヨムにその小説をアップすることができなくなりますが……。せっかく書くのに、それは残念だな。
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