248カオス モテたいですよね?
モテたいですよね?
恋愛関係になるというのもそうなんですが、もっと広い意味で他人から興味を持ってもらったり、好意を抱いてもらうっていうのは、快感ですよね。
いきものって快感を追求する存在でしょう。
快感を得るために、生きているのかもしれません。
『モテたいなあ』と思ったとします。
どういう風にモテたいと考えますか?
① とにかく異性に(その人の嗜好によっては同性に)好意をもってもらいたい。
いやいや手あたり次第なんて、はしたない!
② 特定の彼(または彼女)から好意をもってもらえれば、それでよい。
①か②のどちらですか。
小説を書くって、恋愛関係でしょ。
ひとりじゃできない。書き手だけでは完結しない。書き手と読み手とのあいだに生まれる関係。それが小説を書くということでしょ。「モテたい」=「読まれたい」って思うのは自然なんですよ。
小説の書き手として、①ですか。②ですかっていう話を、このエッセイで何度もやっていて、結論②なんですけどね(笑)
書いてると、たくさんの人に読まれたい、PVを集めたいと、①な気持ちになるんですよ。なりませんか。
でも、①な気持ちで小説を書くとします。すると、期待したほど読んでもらえない→落ち込む→読者を恨む→書かなくなる、という負の連鎖が。すべてがすべてそうとは限りませんが、わたしの場合、期待した小説ほど期待外れに終わることが多いです(笑)
①って、読まれるとしても読み手から見透かされる。書き手はしてやったりと思って書いてるかもしれないけれど、じっさいは裸の王様。気づいていないのは本人だけ――と考えると嫌です。
②で、じぶんの好きなものだけ書くように心がけてます。好きなものを追いかけるって楽しいですから。外からの評価と違って、じぶんの中に喜びがあるので書き続けられる。
小説が好きだから、書いているはずのに、書くことで小説が嫌いになってしまっては本末転倒ですから。
モテたいのは、もちろんモテたいのですが、恋愛するのはじぶん自身。じぶんの気持ちと、恋愛関係が重ならなかったら、結局うまくいかないでしょ。
でも、①も捨てがたいですかね(笑)
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