238カオス 青虫は蝶になることができるか
昨日、カクヨムで公開した『雨があがれば』という短編には、じぶんの部屋で青虫を育てているという女性が登場する。雨でずっと部屋に閉じ込められているキャラクターですが、彼女は飼育箱で青虫(モンシロチョウなどの幼虫)を育てていて、羽化したチョウを傷つかないうちに殺し、すぐに標本する――という生活を送っています。ま、小説は読んでいただくこととして……。
じつは、青虫を飼っています。
えっ、だれが?
わたしが。
このあいだの日曜日に実家へ行ったおり、畑のキャベツから何匹か連れてきたのです。息子が小学校へもっていくとか、いかないとか言っていたので。(そういや、うちの息子はなにかといえば、学校に昆虫をもって行きたがる。カブトムシとか、クワガタとか、トノサマバッタもな! クラスのヒーローにでもなれるのか?)
わが家の飼育箱にいます。小説みたいに(笑)
モンシロチョウは、春になるとキャベツに吸い寄せられるようにやってきて、卵を産みます。畑のキャベツは卵から孵った青虫=幼虫だらけになります。ひゃーっ。
わたしは田舎者で、子どもの頃は、あまりにも周囲にありふれた昆虫だったため、青虫を捕まえよう、モンシロチョウを羽化させようなんて、考えたこともありませんでしたけどね。街の子どもである、うちの息子は昆虫ならなんだって大喜び。安上がりですむ、親孝行な子だ(笑)
連れて帰ってきたのはいいのですが、わが家には畑などというものはなく、したがってキャベツは手に入らないのです。さて、青虫のごはんをどうしよう。キャベツがないと死んじゃうぞ。
調べてみると、アブラナ科の植物の葉が好物の青虫クン。キャベツ以外にも、白菜や水菜、大根、ブロッコリーの葉が食べられるという情報が……。むう。スーパーで買うかな。野菜を青虫のエサとして?
人も食べる野菜を、青虫のエサとはぜいたくな気もしましたが、死なせてしまってはかわいそう。日曜日に連れてきて、今日(これを書いているのは、22日午後9時)はもう木曜日。キャベツの葉はしなしなしてしまっているし、青虫の命が危ない!
仕事からの帰り道、100円だして、水菜を買ってきました。
食べてくれるかな~。青虫クン、元気になってくれ。元気になって、また、わたしの創作意欲をかきたててくれ。
チョウになっても標本にしないからさ。
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