196カオス 巨乳キャラクターについて

 カクヨムの広告にも頻繁に姿を現す巨乳キャラについて語ってみます。


 これから巨乳をくさすようなことを書きますが、巨乳がきらいというわけではありません(お相撲さん除く)。むしろ好きな方。それでもなお、これってどうなのと感じてしまう正直なところを書いてみようと思います。


 マンガやアニメの女性キャラクターの巨乳化は、80年代にはじまる。マンガの世界でおっぱいが大きいというのは、男性キャラと女性キャラを区別するための記号でしかないところを逆手にとり、より女性らしさ(エロチックな意味での女性らしさ)を強調するために胸が大きくなりはじめたのではないかと思います。


 じっさいの女性の魅力というのは、顔形や胸の大きさで決まるものではない。性格はもちろん生活態度であったり、食事の好みであったり、何気ない仕種、声質とか……さまざま要素から「この人、好き」となるものです。巨乳というのがいかに偏狭な情報かはすぐに分かりそうなものですが……。


 90年代まではまだ控え目だったように思いますが、00年代に入ってから巨乳キャラの拡散と崩壊がはじまります。


 まず、猫も杓子も巨乳化していくようになります。女性キャラがみんな巨乳とかね。おいおい節操がなさすぎるだろうとうんざりしました。


 そもそも巨乳というのは、ことさらエロチックなキャラクターであることを示す記号だったはずなのに、まったくまじめで清楚なキャラクターまで巨乳化させて、見た目と中身のギャップ萌えを狙うようなことをはじめた挙句、女性は全員巨乳キャラというような結果に。巨乳の拡散。


 つぎに、胸が大きくなりすぎています。

 最近のは架空のキャラクターとはいえ大きすぎます。おかしい。世の中のオタク男子も「これは変じゃないか」と声を上げるべきだと思う。巨乳の崩壊。


 たとえばカクヨムの広告に表示されるエロい女性キャラの胸は異常に発達させられていて、わたしは気の毒に感じるくらいだ(キャラに感情移入させられている?)。これに萌える男性がいるのだとしたら、それは女性に萌えているのではなくて、女性を象徴した記号の巨大化に萌えているだけです。一度冷静に考えて、じぶんの頭のネジが飛んでいないか確認してみるべきでしょう。


 キャラクターの巨乳化はふたつのインフレ(拡散と崩壊)が極限まで達したように思います。これの背後に、現実リアルの女性(巨乳でなければ、無制限に優しくもない野生の女性)を直視することのできない草食系男子の視線を感じてしまうのはわたしだけではないはずです。しっかりしろ、野郎共!




 ……ともかく、カクヨムの広告なんとかならんですか。巨乳ギャルゲーの広告とか、ブラジャー一丁のモデルさんの広告とか、通勤電車で開きにくいんですけど! セクハラなんですけど⁉️

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