152カオス 余白の生き方

 約半世紀、生きてきました。

「思うようにならないなあ」と感じるようになったのは、30代半ばを過ぎた頃からだったでしょうか。40代に入ったころのことだったでしょうか。


 30代までは、いわば青春後期。夢の中に住んでいたような気がしますね。世の中のいろいろなしがらみから自由で、思うままに過ごしていたように思います。


 それから後の十数年は、世の中の垢にまみれていく年月だったかもしれません。結婚してからです。ある部分、パートナーの人生も背負いますからね。自分の好き勝手にというわけにはいきません。生きていくにあたって守るべきものができると、曲げられるところは曲げ、折れるところは折らないと、それを守っていくことはできません。それが自分の意に染まないことであってもです。我が道をゆくことができるのは、結局じぶんひとりでしかありません。パートナーが影のようにつき従ってくれると考えているとしたら、大いなる誤解というものです。だれしもじぶんの人生を生きているのだから。

 

 一所懸命仕事をしている人がいます。休みの日まで朝から職場へやってきて仕事をしていきます。きっと仕事が楽しいんだろうな。

 毎日のように、同僚や友人と飲み歩いている人がいます。よくお金が続くなと感じるとともに、同僚や友人といるのが楽しいんでしょうね。


 わたしは、ひとりでいるまたは、家族といるのが好きなので、こういう人たちはひとりであれこれ考えたりしないのだろうかとか、家族は寂しい思いをしていないのだろうか、あなたはそれでいいのかと考えてしまいます。その人にとってみれば、余計なお世話なんでしょうが。


 仕事にしても、遊びにしても、あくせくするのは性に合いません。原稿用紙にびっしりと書き込みのある小説は、読み応えはあるかもしれませんが、読んでて疲れるじゃないですか。


 そうじゃなくて、余白の多い人生こそ豊かな生き方じゃないかと考え始めた今日この頃でありました〜。

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