141カオス チョコレート革命

 チョコレート革命というこのエッセイのタイトルは、俵万智さんの歌集『チョコレート革命』からとりました。


 俵万智さんといえば1987年に出版した第一歌集『サラダ記念日』が大ベストセラーとなったことで有名ですが、「チョコレート革命」にしろ「サラダ記念日」にしろ、抜群の言語センスだと感じます。書名だけで「なんだろう。読んでみたいな」と思わせますもん。


 ちなみに今回のエッセイは、文芸とは無関係。


 先日、スーパーで買い物を終えたうちの奥さんが憤慨していました。


「キットカットが、小さくなってる!」


 奥さんのいうのはもちろん、「きっと勝つ」の語呂合わせで、受験生の必携アイテムとなったあのチョコレート菓子です。


 不二家の「カントリーマアム」が小さくなってしまったとか、カルビーの「ポテトチップス」の内容量を減らし過ぎだとか、お菓子のボリュームを巡ってはいろいろ文句があるのですが、ついに「ネスレお前もか!」って感じです。


 お菓子を小さくするって、誰得な話なの、いったい? なんだか騙されたような気がするし、だいいち食べてて物足りない! キットカットなんて、ポンと一口で終わってしまう……。


 こんなチョコレート革命はいらないですよ。






「男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす(俵万智 チョコレート革命)」


 この歌は、ミルクチョコレートではなくてビターチョコレートでできてるんでしょうね、きっと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る