140カオス ふたりはともだち

 息子が宿題をやっているのをそばから見ていると、国語の教科書に『ふたりはともだち お手紙』というお話が載っていました。


 おお、なつかしい。

 わたしも子どもの頃、このお話読みましたよ。


 お話はこんな感じ……。


 かえるくんがともだちのがまがえるくんのうちへ行くと、がまがえるくんがげんかんに座りこんでいました。きくと。お手紙が届くのを待っているといいます。


 でも、手紙を待っているがまがえるくんは悲しそうで、そのわけをかえるくんがきくと、がまがえるくんはいままで一度もお手紙をもらったことがないというのです。


「ちょっとようじを思い出した」


 かえるくんはうちへ戻ると、さっそくがまがえるくんにあてて手紙を書きます。そして、うちの前で出会ったかたつむりにがまがえるくんのうちへ届けるように頼むのでした。


 かえるくんが、ふたたびがまがえるくんのうちへ行くと、ひとつも手紙が来ないことがいやになったがまがえるくんは寝てしまっていました。かえるくんはがまがえるくんを励まして、手紙が届くのをげんかんで待つことにしたのですが、なかなか手紙は届きません。


「手紙はこないと思うよ」

 悲しそうながまがえるくんをかえるくんは励まします。

「そんなことないよ」

「ぼくに手紙を送ってくれる人なんていないんだ」


 あまりに悲しそうながまがえるくんの様子に、思わずかえるくんはがまがえるくんにあてて手紙を書いたことを話します。


『がまがえるくんが、ぼくの親友でいてくれてうれしい。 かえるより』


 かたつむりに預けたかえるくんの手紙は4日遅れてがまがえるくんのうちに届きました。がまがえるくんはとてもよろこびました。


 ――という。。。書いてて涙が……。




 みんな、メンタルはがまがえるくんじゃないですか。カクヨム 作家さんって。


「お手紙」を待ってるんですよね。

 コンテストに入選しましたという結果であったり、読者さんのレビューやコメントであったり様々ですけど。


 そしてときどき、


『だれもぼくにお手紙をくれたことなんてないんだ。

 毎日ぼくのゆうびんうけは空っぽさ。

 手紙をまっているときがかなしいのはそのためなのさ』


 なんて、がまがえるくんのように悲しくなる日があるんですよね、きっと。もちろん、わたしもですけど(笑)


 みなさんに、がまがえるくんにとってのかえるくんのような人がいますように!

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