106カオス 小説とイラスト
本の『ジャケ買い』をすることはありますか?
【ジャケ買い】(ジャケがい)とは、レコード、CD、DVD、本などのメディア商品を内容を全く知らない状態で、店頭などで見かけたパッケージデザインから好印象を受けたということを動機として購入すること。ジャケット買いとも。(Wikipediaより:毎度お世話になっています)
本屋さんで、本のパッケージデザイン(本なので、多くの場合はカバー。なかでもカバーイラスト)を見て「これだ!」とピンとくる――なんてことがありますか。
わたしは、結構あるあるな本の買い方だと思うのですがどうでしょう。若いころは、特定の作家さんが好きだ、ということがほとんどなかったので、本をジャケ買いすることが多かったですね。
昔は、いまほど本のカバーに凝った文庫本は少なかったように思います。ただ、80年代の半ばくらいからでしょうか。当時の若者(わたしたちですね)にターゲットを絞った本が色々と出版されるようになり出してからは、カバーのデザインやイラストに凝った本が色々と出てくるようになったと記憶しています。
そのひとつで、アニメキャラクター風のイラストをカバーに多用する小説のジャンルが後年(2000年前後でしょうか)、ライトノベル=ラノベと呼ばれるようになったのは、みなさんご存知のとおりです。
わたしはラノベを書いているわけではありません(ラノベのレーベルからでも出版していただけるなら、それはそれでOKですけど)が、自分の小説に魅力的なイラストがつくと素晴らしいなあとよく思います。本として出版されない限りそんなことはないのですが、「いつかそんなことにならないかなあ」と夢見てしまいます。
いまではそんなことないんですが、まだ高校生で好きなジャンルとか好きな作家が固まっていなかった頃は、よく本をジャケ買いしていました。そうしたときには、カバーイラストって重要ですよ。第一印象で手に取る本ってまったく変わってきますからね。
昔話をしてしまうと、ジャケ買いして一番印象に残っているのは高校生の頃に買った『惑星救出計画』(マリオン・ジマー・ブラッドリー 創元推理文庫 1986年)です。加藤洋之&後藤啓介の描くカバーイラストに一目惚れして買いました。小説もとてもおもしろかったですよ。『惑星救出計画』にはじまる創元推理文庫のダーコーヴァ年代記シリーズは全巻読みました。
素晴らしいカバーイラストの本って、いつまでも印象に残るじゃないですか。特に、ラノベに多いアニメキャラ風のイラストは読者に対する訴求力もとても強いと思うんです。それだけ小説も印象に残るってもんですよ。
……わたしの小説に、だれかイラストつけてくれないかなあ。ねえ。
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