79カオス よいイメージをもつこと

 数年前から、仕事で写真を撮らなければならなくなったので、その練習のためにとカメラを買いました。買ったのはCanonのデジタル一眼です(仕事で使うのはPENTAXですが、プライベートでPENTAXというのはマニアックなのでやめておこうと、Canonにしました)。


 ところが、いい写真が撮れません。


 私が撮る写真は、どれもこれも凡庸なものばかりで「いい写真だ」と感じるものはほとんどありません。せっかく一眼レフを買ったのに! 望遠レンズもマクロレンズも買い足したのに……。と納得のいかない自分がいます。


 ここからは私自身に言い聞かせるためにも書くのですが世の中には、スマホに付いているカメラより、一眼カメラ(レンズ交換式カメラ)の方がよい写真が撮れると思っている人がいます(私にはそのがある)が、まったくそんなことはありません。


 たとえば小説を書くときに、原稿用紙に鉛筆で書くよりパソコンで書いた方がよい小説が書けるといえるでしょうか? そんなことないですよね。


 同じようにピント位置をすばやく決めたり、任意の露出(写真の明るさ)を出したり一眼カメラの方が有利なことはありますが、それは道具としてのカメラの性能がよいというだけであって、写真の本質に関わるわけではありません。


 写真の良し悪しを決めるのは、なによりも写真を撮ろうとする人の“イメージする力”です。ある被写体を写真にするときは、どういう写真になるのかというイメージを頭の中に思い描き、イメージどおりの写真となるよう構図を決めて、カメラを操作し、シャッターボタンを押すのです。こういう手順をふむことを思えば、よいイメージがなければよい写真というものもあり得ないということがわかるでしょう。


 よい写真がイメージできていない私が、いままでいい写真を撮ってこなかったのも当然です。わずかに「いいな」と思った写真が撮れていたのは、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる――だったんですね(苦笑)


 よいイメージを持つ訓練をする必要がありそうです……。今回は小説の話ではありませんでした〜。

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