41カオス 『スター・ウォーズ』は一人で作れない

 あけましておめでとうございます。


 年末年始をどう過ごしてますか。

 仕事が休みの間、私はなかなかペースがつかめないでいます。「働きながら書く」または「働くことから逃げながら書く」というスタンスなので、働かなくてよくなると、書かなくてもよくなるという困ったことになってしまうようです(笑


 雇い主からしたら、全力で働かないふざけた従業員だということになりますね〜。私の場合、雇い主に時間を売るかわりに給料をもらっているという意識が強く、魂まであなたに売り渡したわけではないと考えているのですが、働いてるみなさんはどうですか。私の働き方は邪道ですかね。そもそも勤め人のあり方に正道、邪道があるんでしょうか。雇われているという時点で、正邪は選べないような気もしませんか。


 脇道にそれましたが、


 さて、お正月から映画を観てきました。


『スターウォーズ エピソード9 スカイウォーカーの夜明け』。おもしろかった。満足、満足。


 ネタバレを避けるため、 内容には深入りしませんが、多少のムリヤリ感は漂うもののスターウォーズらしくまとめた映画だったのでないかと思います。


 ジョージ・ルーカスが構想した九つのエピソードがここに完結したわけですが、ディズニーにはひとこと言いたい。


 ――もうスターウォーズで金儲けするのはやめてほしい。次作もいらない。


 ディズニーには製作会社の姿勢として、映画の原作者や監督、彼らを支持するファンに対するリスペクトが欠けている――映画を売らんがために軽視している――ように思ってしまうのだけれど。


 小説も、アニメとか映画とかになると、「売らんがために」その内容が、作者やファンのイメージとは違った風に書き換えられることがありますよね。


 ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』と映画『ネバーエンディングストーリー』はかなり違う。フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』と映画『ブレードランナー』は違う(らしい 未見)。


 原作者は、「これはおれの書いた物語とは違う」と不本意だったと思うけれど、映画としては大成功しているので、原作に忠実な映画が、売れる映画というわけではないという事実もあって、これからも映画会社は原作小説を作り変えつづけるでしょう。

 

 ま、私の小説が映画になるなんて、私の初夢にすら出てこない、ですから関係ないか。




 おわりに。

 みなさんは、映画のエンドクレジットって観ます? 

『スターウォーズ』が終わってエンドクレジットを見てたら不思議な気分にとらわれました。ずらずらっと人の名前が並んでいるの見るうちに、ひとつの映画に関わる人の多さに今さらながら気づかされ、「こんなにたくさんの人が、おれのために映画を作ってくれたんだ」といままで感じたことのない感動を覚えました。


 私がたったひとりで小説を書いていることと、無意識に比べてそう感じたのかもしれません。すごいなあ――と。


 おっと、ひとりじゃありませんね。ひとりじゃ小説は書けません。ね。


 今年もよろしくお願いします。

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