たいへん興味深く読ませていただきました。
作者の心の内まで感じとる読み方というのは作品の楽しみかたとして豊かだと思います。
作者からの返信
そうなんです。
一度目は、ふつうに読めばいいんですが、二度目に読み返すときは、小説の向こうに見え隠れしているものを探りながら読む――って読み方は、アリだと思うようになりました。
文学作品なら、作者の当時の状況や社会的な背景にも注目がいきます。
たとえば先日『ブラタモリ』で宮沢賢治を追っていたのですが、その番組を見て、どうして賢治の作品が生まれたのか理解が深まって面白かったです。
ただ、現代の書き手の生活や背景まではあまり踏みこんでいないです。
私も読みが浅いのかも( ̄▽ ̄;)。
作者からの返信
ブラタモリですかあ。宮沢賢治……。そうなんです、昔の文学作品だったら、著者の生い立ちとか私生活とか、一般に知られていたり、研究されてますね。
太宰治がどんな人だったか、夏目漱石はどうだったか、……私生活も丸裸でしょ(笑
現代の作家は、プライバシーがうるさくてその私生活については、本人が語る範囲でしか知り得ないじゃないですか。(当然そうあるべきだと思いますけど)
作品を深く理解するという面からは、作者のひととなりを知ることが難しいのは、マイナスですよねー。
一度読んだだけの小説を読み返してみますと、新たな感想を持つこともあり、その時々の精神状態を反映するのかしらと思いました。カオスです。
作者からの返信
読み返すという行為は、おもしろいですよ。小説そのものもそうですが、以前読んでいたときの「わたし」の気持ちを思い返すことも同時にしますから。
なにより自分自身についての理解が深まります。新しい本ばかり読んでいるとできない体験です。