24カオス 「近況ノート」を読む

 ひとりごと――


 カクヨムの近況ノートがおもしろいという話。


 近況ノートって書きますか。


 書きません?

 書いてるヒマねーよ?

 時間の無駄?

 書くこともあります?


 とれもこれもごもっともな回答なのですが、ならばこそ近況ノートっていうのはおもしろい。カクヨム作家さんたちの心の声が聞こえてくるような気がするんです。


 書いても作品の評価は変わらないし、積極的に読まれているわけでもない。読まれているかどうかも分からない。内容にもよると思いますが、基本的にコメントもつかない。


 近況ノートを書こうっ


 という動機づけには乏しいですよね。


 なのに書くというのは、書いている人にどうにも書かずにいられない何かがある――読まれようと、読まれまいとどうでもいい、書きたいんだっ! ていう意思を感じます。そこがすでにおもしろいんです。


 その意気感じとった。

 読んでやろうじゃないか。


 そして私は近況ノートを読むんです。




 さらに。

 私は自分の近況ノートを読むのも好きです。おもしろい。


 基本、近況ノートには、そのときあったこと、感じたことを書いていくので、「あの日、自分はどう感じていたのか」というのを振り返る意味で、とてもおもしろいと思います。


 人って、すぐ考えていたことを忘れてしまうじゃないですか。何ヶ月も前のことなんて、前世の出来事同然です(やや誇張しました)。


 読み返すたびに、そのときの感覚が新鮮に蘇って楽しいです。特に近況ノートで時事ネタをいじっているときなどは、「あー、あったあった。もう世間じゃ忘れ去られてるよ」なんてのが多くて、人の世の移ろいやすさを自分の文章の中に発見できるという得難い経験もできたりします。


 おもしろいんだけどなあ。

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