23カオス 一人でいたい男 一緒にいたい女

 男と女っていうのは、互いにすれちがう存在なんです。


 ――惹きつけあう存在じゃないの?


 そういう局面もあります。

 男と女の距離がまだそんなに近くないときがそう。恋人同士とかね。互いに互いのことが知りたいので引きつけ合う。


 でも、付き合いが長くなるとそういうことはなくなります。


 ――別に知りたくないし。


 というか、互いにどういうことが好きで、どういうことが嫌いなのか分かってしまうと、「自分が好きなことを、相手がそれほど尊重してくれない」ことにストレスを感じ始めます。


 一から十まで二人の好みが合うなんてことはないのです。それに男と女は、その基本的な性向が異なるように思えてなりません。


 男は――


 一人になる時間が必要です。

 自分の世界が大事な『性』なんです、きっと。

 いくら奥さんが好きでも、家族を大切に思っていても、自分のひとりの時間や自分の趣味を優先する時間が1日にいくらかは必要な生き物なのです。


 対して、女は――


 好きなものとはいつも一緒にいたい。

 大切なものと自分の間に境目がない『性』なのです。

 だから、子供のことを自分のことと同じように考えてしまうし、夫も常に自分(妻)のことを考えているものだと思いがち。休日は家族揃ってお出かけするのが「善いこと」と疑うことがない生き物です。


 そりゃすれ違います。


「倦怠期」? ばかいっちゃいけません。そうした状態こそが、男女関係の本質とわきまえてこそ、恋人同士、夫婦同士の関係はうまくいくのです。


 一方がもう一方の考え方にすり寄ることでふたりの関係を維持しようとしているなら、その男女関係は健全とはいえないのかもしれません。






 ……なんてことを、小説に盛り込みたいような、怖いような。

 オチのない話ですみません、

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