4カオス ―幕間狂言―

 カクヨムロイヤルティプログラムに参加しますか?


 私は参加します。おもしろそうですから(笑)


 それに、趣味で書いている文章を読んでもらって、それがお金になるってんだから参加しない手はないでしょう(笑)


 ただ、


(笑)


と書いているように、人生の折り返し点を過ぎたおじさんには、「趣味がそのまま収入につながる」なんてうまい話、ジョークとして聞き流すか、眉に唾して聞かないと痛い目を見る――いずれにしても素直に聞ける話ではありません。


 新手の詐欺?


 と警戒してかかってちょうど良いと思っているくらい。人は世知辛い経験を積むと、うまい話には野ウサギのように臆病になっていくものです。


 それがなぜ、カクヨムロイヤルティプログラムに参加してみようという判断につながるのか。それは、私がおじさんである私に飽き飽きしてしまっているから。



 私はおじさん――すなわち大人ですが、大人っていうのは、退屈と予定調和で織り上げられた安定の中に潜り込んで出てこれなくなった人をいいます。


 ――自己のスタイルが確立されている。


という言い方をすれば、カッコいいですが、彼らにとって「新しいこと」というのは、彼らの安定を脅かす「余計なもの」ということになります。なので、大人というものは


 ――新奇なものを取り入れることに消極的である。


ともいえるでしょう。


 まさに私はそういう大人――おじさんなのですが、そんな自分の生き方に嫌気がさしてきています。


 若い頃に戻りたい! とはいいませんが、むやみにワクワクしていたあの頃が、まぶしく思い出されるのは確かで、あの輝きの数パーセントでもいいから、いま手にすることはできないだろうかと考えたりします。


 カクヨムロイヤルティプログラムが、どんなものかまだわかりませんが、とりあえず「おもしろがってみよう」としています。



 ほんとにうまくいくのかな〜、そんなこと(大人は疑り深い)。

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