【詩物語】 情書(チーン スウ)

初雪花

✧ 情書 ( チーン スウ )



  〈 なつ......みずは、花ような綺麗にいた。

    水龍すいりゅうは、あなたの制服に、すずしさをおくった。

    学校の庭園ていえんで、白い花は...君の友たちをうらやむ。

    一緒に遊び、きみたちは...そんなにたのしいですね。

    君のわらごえと、如雨露じょうろ水滴すいてき...一同いちどうに、花の心でる。

    君の笑顔えがおと、散水さんすいホースの水流すいりゅう...一緒に、燦爛さんらんひかりを白い花に送る。 〉



  〈 がいに、いぬのうんこをんじゃった。

    あなたは、「 うわ~ さいやく!! 」一人でかいこえす。

    夕焼ゆうやけが、みちまる、君の黒髪くろかみ耀かがやいて...キラキラなオレンジいろは、げんの色だ。

    ねぇ、ってる?

    『 うんこ 』は、好運の子という意味もある。つまり、『 うん 』だ!

    いつか、好運が君に降臨こうりんしますよ。 〉



  中文ちゅうぶん『 チーンスウ 』の意思いしは、『 感情かんじょうく 』...そんな事物じぶつですね。



  〈 ふゆつきが、れんの心をらしています。明日あした校園こうえんも、期待きたいしてる...。 〉



  これは、だれらないの恋愛れんあい


  私は...『 告白こくはくしないのチーンスウ 』をいた。


  数日 まえに......君は別人べつじんと、キスをした...。


  『 まぼろしのガラス 』が、裂開れっかいしてる......。


  幻滅げんめつおとが...こえるようだ。


  私は、心のいたみを...かんじる。


  目の前に...自分を、傷ついたの情景じょうけい


  思わず、心中のともす...。


  部屋の中に、狂乱きょうらんかぜが......自分のもの散乱さんらんしてる。


  心霊しんれい樹林じゅりんが、燃焼ねんしょうしている......。


  胸がくるしい......。


  いきもできねぇくらい...。


  ねたみのほのおが、く...。


  ( ゆるさない...... )


  憤怒ふんぬほのおが、やす...。


  ( あのおんな、なくなってしまえばいい... )


  自分の感情かんじょうに、どんどんこわくなる。


  ( 消えろー )


  こわくて...この『 やみ深淵しんえん 』に...。


  ( 消えろ!! )


  いかりのは......かばんなかから、多くの物をちてる。


  『 わすれたもの 』も、ひらひらとちた。


  に...彼の横顔よこがおが、一瞬いっしゅんで私の視線しせんうばう。


  この写真しゃしん......背面はいめんに、いた文字もじがある。



  〈 まちで、偶然ぐうぜんに会った。

    君にえて、うれしいよ。

    この『 ちいさなしあわせ 』に...。

    きだ...。 〉



  過去かこ気持きもちは、私の心霊を浄化じょうかしてる......なみだが、ながれて写真に落ちた。


  ( やめて... )


  「 あぁぁ...... 」心から、悲しいこえす。


  ( けがさないで... )


  「 あぁぁぁ... 」悲鳴ひめいげる。


  ( このこいを... )


  ( ステキな恋を...汚さないで。 )


  「 あああああああ!!! 」心中のたましいは、強烈きょうれつに...いている。


  ( おねがい...... )


  だれこえないぐらいに、自分の手で...悲傷の声をおさえる。


  心中のつよ痛苦つうくを...感じてる。


  ながい時間 ......つかれたの私、じて...そのままで、てた...。


  ベッドのうえで、きて...。


  地上にひらくのほんひろう...なかに、一枚 桜色さくらいろかみがある。紙上しじょうに、恋文こいぶみがある。



  〈 あさ......きみは、『 バスケットボール 』をプレイしている。

    きなことをやる...そんなにかがやいて...あなたをづいた。

    ボールのおといて、君の笑顔えがおて...。

    私も...ひかりのようなひとに、なりたい...。 〉



  また、なみだが流れた。


  あの...のこしたの『 初心しょしん 』 。これは、恋したの最初さいしょ


  ( どのぐらい...自己じこを愛してないのか? )


  しずかに......このおもいは、心からす。


  ( 自己をあいして... )


  「 あい...... 」思わず、声がる。


  一枚の手紙てがみす...。


  そして、いまは...愛のおもいをく。


  この手紙は...私が、自分じぶんおくるの『 チーンスウ 』 。



                 ✦✦✦✦



  〈 ただ『 あなたをあいしてる 』人は、あなたのそばにいるの資格しかくがある。

    だから、悲傷ひしょうしないで...。

    『 キラキラなあめ 』がるよ。

    宝石ほうせきのように耀かがやいて...うつくしいあめ


    『 心の雨林うりん 』よ...。

    もう燃焼ねんしょうしないで...。

    あなたのために...。

    『 あいの雨 』がるよ。

    ひかりかがやいて...ステキなあめ


    あなたを愛して、永遠えいえんに...そばにいるから。

    安心あんしんして...。

    あなたを...まもるよ。

    わたしは...あなたをあいしてるから。 〉



                 ✦✦✦✦



  晴天せいてん、私は...かれに告白した。


  『 恋情れんじょうわり 』ために、告白こくはくをした。


  一人ひとりで、青空にて...。


  解放かいほうの『 なみだ 』が、自由じゆうに流れた...。


  忽然こつぜん、『 太陽たいよう 』が降る。


  この日照雨ひでりあめの『 ひかり 』が、私の心をあたためた...。


  そらは...『 祝福しゅくふくあめ 』が、大地だいちおくる。









~ F i n . ~



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