〇閑話 人物紹介.その38 ―――――――

※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


 ここまでのお話をお読みになられた後に見られることを推奨します。


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『ラフマス』

 ・男

 ・25歳

 ・T175

 ・平凡な下っ端青年兵士



 ・王都ア・ルシャラヴェーラの治安維持部隊に所属する下っ端。

 ・元々は他国の出だが、

  幼少期に故郷の村が権力争いの紛争に巻き込まれて壊滅し、

  ファルマズィ=ヴァ=ハール王国へと移って来た。

 ・王都の商店の下働きをしていたが、

  店主が裏で悪行に手を染めていた事が発覚。

 ・店が潰れ、働き口を無くしていたところ、

  王国の募兵(北の御守りが失われ、魔物が活性化しはじめた頃)

  に応じて兵士になった。


 ・本来なら訓練に専従する見習い期間のはずが、

  人手不足ということで治安維持部隊に配属され、

  働かされており、王国正規軍とはいえ

  その実力は素人に毛が生えた程度。

 ・下っ端で気楽に勤めていればいいかと

  やる気なく日々の仕事をこなしていたが、

  突如として王賜おうし直令ちょくれい部隊へと異動させられ、

  いきなり王様直轄に昇進。

 ・さらにシャルーアがウワサの神様である事を知らされるわ、

  精神に何か焼き付けられるわ、

  後宮の護衛兵士に配されるわ、

  シャルーアに理性的な頑張りを無にさせられるわ……

  かなり振り回されている。


 ・基本的に平凡で突出したものを持っておらず、

  呑気で楽天的な気質ながら、

  直感で何か引っかかりを覚えた時には、

  やたら用心深い思慮になる。



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『ホマール』

 ・男

 ・40歳

 ・T180

 ・地味に老化が早いことを気にしているおっさん



 ・王都ア・ルシャラヴェーラの

  治安維持部隊に所属する兵長の1人。

 ・中間管理職だが、気さくで楽に接しやすいため、

  下っ端兵士達からは友人のような接し方をされている。

 ・優れた統率者というわけではないものの、

  前述の下っ端との交流の良さから、

  彼の部隊は常にまとまりがよく、

  結果として彼の評価も高くなっている。


 ・ある日、突然ファルメジア王直々の呼び出しを受け、

  王賜おうし直令ちょくれい部隊へと異動する事となった。


 ・異動後も変わりなく、

  自分にできるだけの務めを果たすと言い聞かせているが、

  急な栄転にまだ気持ちが追いついておらず、

  少々空回り気味。



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『オッタポヌ』

 ・男

 ・67歳

 ・T169

 ・人畜無害そうに見せる腹黒大臣



 ・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国の大臣の一人。

 ・気弱で人畜無害を装うが、その実は腹黒で欲の深い男。


 ・カッジーラ一味と結託し、

  彼らに王都での衣住食と隠れ家を与えるかわりに、

  政治的ライバルな大臣達が利権を持つ区画で

  活動するよう、取引を交わしている。

 ・最終的にはカッジーラ一味も裏切り、

  王都の治安維持部隊の信用が地に落ちたところで

  彼らを自分の私兵にて捕えてみせ、

  軍事的な利権を手中におさめる事すら狙っている。



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『マンハタ』

 ・男

 ・28歳

 ・T192

 ・長身なのに潜入術すごく、色々な所が長い。



 ・カッジーラ一味に所属する賊の1人。

 ・長い手足と首を持ち、

  全体的に細長なフォルムの身体をしており、

  かなり黒い、黒褐色肌が特徴。

 ・そこにさらに特殊な染料カラーを塗り、

  物陰や人陰を利用して潜入するすべに長けている。


 ・幼少期から

  陽光によって地面にできる家や自分の影に興味を持ち、

  観察を続けたことで、影の違いや僅かな色の濃さの差、

  さらにはそれらが、

  どの角度で見ればどう違った見え方がするのか等々……

  影についての知識と理解は非常に深い。


 ・賊徒が満たしたがる強欲の中でも、

  特に性欲に傾いており、

  賊仕事に際しても、

  女を得る事を第一としているフシがある。

 ・自身を過大評価せず、

  物事には慎重に試行を繰り返し、確実な成功を得ようとする。

 

 ・後宮の側妃をさらうべく忍び込もうとするも、

  シャルーアとラフマスを夜通し覗き見していたせいで

  事前に存在がバレ、シャルーアの指示を受けた

  アンシージャムンとエルアトゥフによって待ち伏せされ、

  あっさり捕まってしまった。



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