〇閑話 人物紹介.その2 ―――――――――
※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。
主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり
現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。
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『ジウ国王』
・性別:男
・年齢:47歳
・T170
若々しいおじさま。
褐色アラブ系の壮年王。
・ファルマズィ=ヴァ=ハールの東隣国ジウ=メッジーサの王。
・他者の意見を尊重しつつも、自身の意志をしかと持つ芯のある性格。
・王様として模範的なタイプであり、感情や意欲ではなく
俯瞰的に状況を見て国を導く。
・程度の低い意見には流される事がなく、口先だけの説得には応じないため、
外交においてジウは容易に譲歩を引き出せない厄介な国と認識されている。
・既に、周辺諸国の中では広大な領土を有しているが、
好機あらば更なる版図の拡大にやぶさかではない程度には野心を有している。
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『ワダン女王』
・性別:女
・年齢:24歳
・T180 B90(E) W58(UB70) H86
・黒褐色。
モデル体型
・非常に芯と勝気のある性格の、ワダン=スード=メニダ王国の若き女王。
・己の矜持にそぐわぬ事には決して屈しない気骨の持ち主で、
男顔負けの気合いとカリスマから同性の民からの支持厚く、
その美貌から異性の人気も高い。
・究極の健康美とも称される肉体の持ち主で、
黒光りする肌はあまりに美しく、筋力と皮下脂肪のバランスが完璧。
・女王に即位する時、国を統べる者としての覚悟と決意を示すため、
自ら髪を全て剃り、ボウズとなった。
・即位から年月を経て再び綺麗な黒髪が伸びてきているが、
後頭部からの房を残して他は随時剃り落としている。
・残している毛も編み込んで、
まるでサソリの尾のようにまとめた奇抜な髪型にしている。
・金装飾の首飾りや腕輪、足輪などを身に着けているが、
基本は全裸の上からで、服どころか下着らしきものすら着用しない。
・当然足も履物はないが、戦争などの際は戦装束として女王の衣服履物を纏う。
・人当たりのキツい印象だが、何だかんだで面倒見が良い。
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『ワダン王国大臣』
・性別:男
・年齢:31歳
・T164
デップリ肥えた地味めの大臣
白人系
茶短髪
・気弱で臆病な大臣。
・どちらかといえば気のいい商売人のような優しい顔立ちをしている。
・親が商人として北方のエウロパ文化圏より移住し、
ワダン王国で大成したため、恵まれた環境で育った。
・元は病弱な生まれだったが、医療と飽食に恵まれ、現在の体格に至る。
・親の功績のおかげで高い位に就くことができたが、
周囲にやっかまれないように実力で大臣を務めんと日々努力している。
・褐色肌の仕官・官僚が多い中、
白人系で肥え太っているせいで、王宮内では結構目立つ。
・そのためすぐに他の同僚たちに声をかけられては、
仕事を持ってこられる苦労人。
・女王からの信任厚いが日々罵倒されており、胃を痛めている。
・その事から、周囲では女王に対して不満があるだろうと見られがちだが、
それは国内の不穏分子が大臣に近づいてくるのを期待しての囮の側面があり、
大臣本人もその事を察し、女王の意を汲んで
相手次第ではそういう風に装う事もある。
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『アサマラ王』
・性別:男
・年齢:22歳
・T178
燃えるような瞳と赤褐色の肌
黒毛
イケメンだが覇王的なギラついた肉食タイプ。
・ア=スワ=マラ共和国の若き王。
・代々の非道なる王を踏襲し、
国の悲願たる版図拡大の野心を根幹とした、冷酷非情な性格。
・傲岸不遜にして、人の命などなんとも思っていない。
・その性格と資質から大勢の兄弟たちの中より今代の王として選ばれ、
確かな実力と才能でもって国をおさめている。
・共和国とは名ばかりで、対外的には王はいない事になっているだけで、
完全な君主制国家。
・共和国と名乗るのは、他国の人間が自国を訪れやすくする欺瞞に過ぎない。
・この国を訪れる外国人の1割ほど(ほとんどが女性)が行方不明になっており、
それもこの国の裏に則した非道の政策の賜物であるが、
表向きには大事には至っていない。
・他人に対する情というものを持ち得ていない。
・妻という存在はなく、女は等しく子を産むための道具以上でも以下でもないと、
自身の子や子を産んだ女性にさえ、最低限以上の待遇も情けもかけず、
家族や親子という概念すら鼻で笑う。
・ナニが凄まじく剛健であり、
満足させられなければ最悪の未来が待っている女達にとっては
恐怖の象徴ともなっている。
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『ミルス王』
・性別:男
・年齢:36歳
・T205
日焼け肌
筋骨隆々な豪傑
・ラ=クレクーダ=ミルス国、通称ルグレック遊国の王。
・国家領土を有さない特殊な形態の国で、当代で21世。
・いかつい見た目によらず平和主義者。
・人柄や人格は素晴らしいが、王としてはややお頭が不足しており、
見た目通りの肉体派な問題解決法を取る事が多い。
・常に二人の少女を側近として連れており、
自身の足りない部分を補わせている。
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『アンネス=リンド=ローディクス』
・性別:女
・年齢:22歳
・T165 B94(G+) W55(UB67) H90
白人系
金髪
・ターリクィン皇国の貴族夫人。
・夫のローディクス卿は70歳であり、48歳の年齢差がある。
・ぽやんとした雰囲気で語尾を間延びさせる、
いつも嫋やかに微笑んでいる貴婦人だが、
その過去は壮絶なものだった。
・かつて、アサマラ共和国の兵産院にいた彼女は、
いくつもの偶然が重なって脱走できた稀有な例で、
追手を恐れて北へ北へと逃げ、
現在の夫であるローディクス卿の引退行列に拾われた事で、
現在の境遇へと至っている。
・二人の子供は夫の子ではなく父親不明であるが、
ローディクス卿はそれを受け入れている。
・また彼女自身も快楽依存症にかかっているが、
老いたローディクス卿ではその発作を鎮静化させる事かなわず、
彼女が他の男と床を共にする事を理解し、寛大にも許している。
・しかも、それによって子を身籠ってきてもそれすら受け入れるという、
途方もなき人格者な夫に深い恩を感じ、確かな愛で通じ合っている。
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『ファルメジア王』
・性別:男
・年齢:60歳
・T174
・基本は薄褐色肌だが、体調不良で色悪い。
年齢以上に高齢な雰囲気
痩せたこけた肌と長い白髭
・シャルーア達が住む王国、ファルマズィ=ヴァ=ハールの王。
・幼名はムファム。
・王子の頃は周囲を困らせるワガママな性格だったが、
シャルーアの父であり、当時でも王国随一の実力派将軍だった
アッシアドに鍛えられ、一人前の王として成長した。
・そのため、アッシアド将軍をこの上なく信頼しており、
王位についた後も部下としてだけでなく師として尊敬し、親近に接していた。
・多くの側室を持っているものの、いまだ子宝には恵まれず、
加えて国の危機に瀕している事もあって、強い焦りと不安を抱いている。
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『ムシュサファ』
・性別:女
・年齢:13歳
・T139 B70(B) W49(UB58) H72
・白人系
明るい灰系色のツインテール
髪の一部に黄色い部分がある。
・本名はミャシーム=シャフラハだが、
本人が発音しずらいという事でムシュサファと自称している。
・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国の南端に近い街に
豪奢な宮殿を構えて住んでいる。
・特別な存在として今は亡き両親にチヤホヤされて育ったせいで、
やや生意気な性格へと育ってしまった。
・王国の “ 御守り ” を預かる存在であり、その特別性から
王の遣いの兵にも礼を尽くさずに不遜な振る舞いで迎えるなど、
その態度が目に余る事も多い。
・両親の残した莫大な富と権力を背景に、
見所ある男達を使用人として周囲に侍らせ、贅沢な日々を送っている。
・仕える男達は彼女の事をサファ様と呼ぶ。
・美しい白肌と碧眼の美少女だが、
肌の一部に褐色の紋様のようなものが走っている。
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『ザム』
・性別:男
・年齢:27歳
・T179
軽薄
白人系だがやや色濃い健康的な肌
細身
・シャルーア達がワル・ジューアの街で遭遇した傭兵。
・軽薄でお調子者。
・女性に対するセクハラがやや度を越している。
相手の反応を楽しみたいがため、日々エスカレート中。
・リュッグとも面識がある傭兵仲間で、リュッグ同様基本は単独活動派。
・傭兵として一通りを修めているが、中でも逃げ足と危険察知に定評がある。
・ギルドから難儀な仕事を押し付けられる程には名声もある。
・リュッグとは違ってセクハラ趣味の結果か、
それなりに女性経験はあるが、特定の相手はいない。
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作品補足(用語や世界観の解説等)
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【 ジウ=メッジーサ 】
・通称ジウ王国。
・周辺諸国でも特に広大な領土を持つ大国。
・現実世界に当てはめるとサウジアラビア北方辺りに近しい。
・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国の東隣国家で、
兼ねてより版図拡大の意志が見え隠れしている。
【 ワダン=スード=メニダ 】
・通称ワダン王国
・女王が支配する国。
・現実世界に当てはめるとエジプトとスーダンにまたがる辺りに位置する。
・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国中腹から西隣に位置する国家。
・侵略の意は薄いものの、一部のタカ派がくすぶっており、
内部に不穏分子を抱えている。
【 ア=スワ=マラ共和国 】
・通称アサマラ共和国。
・猛き野心の若き王が支配する小国。
・現実世界に当てはめるとエチオピア北端辺りに位置する。
・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国の西南方に隣接しているが、
国境の長さが短く、国交は最低限にとどまっている。
・共和国を名乗っているが、共和制は表向きだけであり、他国を欺くための欺瞞。
・遥か昔より歴代の王が版図拡大の野心を持ち続け、
そのために非道な政策の数々を執行し続け、軍備拡大に余念がない。
【 ラ=クレクーダ=ミルス 】
・通称ルグレック遊国。
・当代のミルス21世を長とし、各地に隠れ国民が存在する、
領土を持たない国家。
・平和主義で、王自ら各地を転々として
人に仇名す魔物や犯罪者退治を行っている。
・時に国家間の争いにも待ったをかけるべく行動するが、
国土を持たぬ国だけに軽く見られがちな事も多く、
他国との外交面では影響力をさほど持たない。
【 ターリクィン皇国 】
・北方は
・現実世界に当てはめるとルーマニア・ハンガリー近辺に位置する。
・華やかな文化を花開かせ、身分階級制こそあるものの比較的平穏。
【 ワル・ジューア 】
・石切りが盛んな峡谷の街。
・谷の両側面の崖を石切り場として切り拓いたところに町が形成されている。
・谷底の街ではあるが、巨大な山の底なので標高は海抜100mほどある。
・町の主産業である石の切り出しと、
往来の良さによる宿場産業で昼夜問わず賑わっている。
【 アッシアド将軍 】
・シャルーアの父。故人。
・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国においても並ぶ者なき実力者であり、
王国屈指の英雄とも称されてしかるべき将軍。
・年を重ね、一線を退く事となってからは
当時はまだ幼かった王子の指南・教育係を務めあげた。
・その後、今代の王の即位と共に引退同然に地方の守りへ移るが、
僻地赴任先にてシャルーアの母と出会い、遥かな歳の差を越えて結婚。
・一人娘のシャルーアには、年をとってからの子供という事もあって
愛情を注いだが、彼女が10代前半の頃に妻ともども亡くなってしまう。
・死を予感していたのか、娘が暮らしていくに十分な蓄えを残していた。
【 兵産院(ひょうぶいん) 】
・アサマラ共和国に存在する数多の非人道的部署の一つ。
・大量の女性が職員として勤めているが、
一度入ってしまえば死ぬまで出られないとされている。
・男性職員は非常勤であり、主に不特定多数の兵士が都度、勤めている。
・小国家であるアサマラ共和国の大兵力を支える重要にして闇深い施設。
【 御守り 】
・古くよりファルマズィ=ヴァ=ハール王国を守ってきたとされるモノ。
・それが物品であるのか魔術の仕掛けであるのか、
王と御守りを担う一族以外に知る者はいない。
・だがこの御守りのおかげで、
他国は侵略を成功させられず、魔物は活発に活動できないとされ、
その効力のほどは不可思議ながら成されているようである。
・縦に長い領土を持つ王国の南北に置かれていたが最近、
北の御守りに異常が生じており、そのせいか
国内での魔物の活性化が顕著になりつつある。
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