第三十話 二階層
私達は二階層へとやって来た。
雰囲気自体はしたの階層と同じように感じるにもかかわらずなんか違和感を感じる。
他の皆は得意何も感じている様子はない。
私の思い過ごしかなと思った。
だが、グレイさんが安全地帯から一歩踏み出した瞬間に私の嫌な予感は確信に変わることになった。
「一体何なの?」
私達の足下に見たことのない魔方陣が現れた。
検索の魔法を使い見てみる。
転移魔方陣
魔方陣上に居る者をランダムで別々の場所へと飛ばす
かなりやばい物のようだ。
「皆さんこの魔方陣の上から」
私が叫ぼうとした瞬間目の前が白くなり気がつくと私は知らない場所にいた。
辺りを見渡しても壁ばかりで誰も居ない。
探知を使い他の皆を探してみると、近くに二人の反応がある。他の三人は少し距離が離れているようだ。
探知に重ねて検索を使い誰が何処にいるのかを調べる。
結果私の近くに居たのはメリッシュさんとアキさんであった。
少しよかったと思った。後衛であるメリッシュさん達が離れた場所にいたらかなりやばかったと思う。
「ライト憑依」
「待ってたぜ!」
四体目の精霊と融合する。
雷魔法を使えるようようになった私は、足に雷を纏わせて移動速度を上げる魔法『雷速』を使ってアキさんの本江と急ぐ。
今は少しでも早く皆の元へと居急がないといけない。最悪私の秘密がばれてでも。
「まだ遅い! リミッタ完全解除」
Bランクまで解除していたリミッタを全て時私の出せる最大速度で高度を開始する。
そのおかげで無事にアキさんと合流することが出来た。
「ミレイさん、大丈夫?」
自分の事よりも私の事を心配してくるアキさん。
「大丈夫ですよ。それよりもケガとかないですか?」
「ええ、大丈夫よ。それよりも早く皆と合流しないとね」
「はい、ですのでアキさんここで見たこと秘密にしてもらえますか?」
「いいけど、どうして?」
「……」
アキさんの問いかけに対して何も答えず、背中にアキさんを背負う。
「きゃ~!」
おしりを触られて思わず声を上げてしまうアキさん。
「しっかりと捕まっていてくださいね」
私はそれでけいってメリッシュさん。の元へと向かう。
自分の最高速度にプラス雷魔法の雷速を使っている為もの凄い速度になっている。
背中にいるアキさんは、走っている間ずっと悲鳴を上げていた。
「ミレイさん、何なのこの速度は?」
なんとかスピードになれたアキさんが聞いてくる。
「……」
だそれに対して何も答えることが出来ない。
私は無言のままメリッシュさんの元へと向かって全力で走っていく。
そして、アキさんと出会ってから一時間もかからずにメリッシュさんと合流することが出来た。
「ミレイとアキ?」
私達二人を見て聞いてくるメリッシュさん。
「そうですよ。助けに来ました。
「無事でよかった」
私達だと確信を得たメリッシュさんは目に涙を浮かべながら飛びついてくる。
多分かなり心細狩ったんだと思う。
すぐに私達から離れて涙を拭いているがまだ落ち着かないようなのでもう少しここで休むことにした。
その間に私は他の三人の様子を探知で行っている。
バラバラで行動しているが近くにモンスターの気配がない。もう少しなら大丈夫かなと思う。
だがそれよりもこちらの方が少しまずい。
近くに二体ゴブリンの気配がある。二人は後衛で前衛は私だけ。知られているであろう能力だけで対処は無理に等しい。
「メリッシュさん、アキさん近くにゴブリンが居ます」
その言葉に顔を青くする二人。一階層での戦闘は六人がかりでやっと一体のゴブリンを倒すことが出来た。だが今は三人。それも後衛二人の前衛一人。盾役にメインので攻撃を行っていたメンバーは居ない。状況はかなり絶望的と言えるかも知れない。
「私達死ぬのね」
「もうダメなの」
絶望的な表情を浮かべる二人。
その二人に対して、
「大丈夫ですよ。私が何とかしてきます、ですのでお二人はそこに居てください」
私は笑顔で言う。
「ダメよ、ミレイだけをそんな危険事させられないわ」
「私達も一緒に戦うよ」
言葉は凄く嬉しい。
でも、それじゃ二人を守り切れない。
「大丈夫ですよ。元気に戻ってきますから」
それだけ言ってこちらに向かってきているゴブリンの元へと向かう。
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