ラグビー・ワールドカップに水を差す

ネコ エレクトゥス

第1話

 先日スポーツ新聞を読んでいたらサッカーJリーグを立ち上げ成功に導き、そして最近ではバスケットボールのプロリーグ化に貢献された川口チェアマンのインタビューが載っていた。川口チェアマンは大のラグビー好きであるらしく、こんな趣旨のコメントをなさっていた。

「このラグビー・ワールドカップが成功をおさめ、いつかサッカーとラグビーが日本のスポーツ界のツートップになってくれたら嬉しい。」

 川口チェアマンの功績にケチをつける気は全くないし、おそらくお人柄も本当に優れた方なのであろうことはよく分かるのだが、この発言に関してはひとこと言わせていただきたい。


 いったいサッカーとラグビーが日本のスポーツ界のツートップになってしまったら、その時日本はどんな国になってしまっているのだろうか。それはヨーロッパだ。日本ではない。そんな日本に住みたいとは思わない。それでは例えば野球やバスケットボールなどアメリカ型のスポーツが日本のツートップになってしまったとしたらどうだろうか。それはアメリカだ。日本ではない。

 ではいったいどうだったら日本なのか。野球とサッカーがなぜかツートップになってしまうところ。他の国では起こりえないコンビネーション。その変な国だからこそ日本なのだ。別にラグビーが嫌いなわけじゃない。たまには見ることだあってある。ワールドカップが不成功に終わってほしいわけじゃない。ただ長期的に見ればラグビーは一部の熱狂的なファンのもとに収まること。そして一方でサッカーの大好きな人たちがいるのに対し、反対側にいつも通り野球を見ている人たちがること。それで日本なのだと思う。つくづく変な国だ。

 ということでこのラグビー・ワールドカップの真っ最中に野球を見ている人たちが個人的には大好きだ。十月はぜひ野球を楽しみましょう!今度のオリンピックの期間中にもたぶんこう言っていると思う。野球を楽しみましょう!


 こんなことを書いてる人間はやっぱり不審者として警察に通報されるのか?

 

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ラグビー・ワールドカップに水を差す ネコ エレクトゥス @katsumikun

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