2020年

 新たなるディケイドの幕開けです。前年は割りと迎合的なものを書いてきたのですが、自分らしさとの止揚を図る1年となりました。また後半の半年まったく書いてないんですけど。


「ずっと好きだったあなたへ」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894230288

【作品番号】

 TMT-102

【ジャンル】

 恋愛

【キャッチコピー】

 いまはもういない「あなた」に宛てた最初で最後のラブレター

【あらすじ】

 あなたが生きていたとき、わたしは一度も「好き」と言いませんでした――

 ずっと言えなかった言葉を少女は文にしたためる。

【文体】

 1人称。書簡体。

【主人公】

 女性。中学生。

【雰囲気】

 シリアス☆----コミカル

【補足】

 感傷から距離を置く新しい方法を発見したように思います。感傷のノイズとなる設定を用意しつつ、それを明示はしない。言及してもしなくても結論は同じだから語らないけどあえて隠すつもりもないというスタイルです。裏設定を段取り的に明示するプランもあったのですけど、わざわざ筆を割くような内容でもないよなあと行間に投げたらたまたまこうなったのです。



「名もなき星にさよなら」

 https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054894459786

【作品番号】

 TMT-103

【ジャンル】

 現代ドラマ

【キャッチコピー】

 きっといつか忘れていく――幼い日の夢も約束も、そして故郷の星空も

【あらすじ】

 これが最後の手紙になるでしょう――

 四年に一度、故郷の「あなた」に向けて手紙を綴ってきた「わたし」

 その手紙を遡ることで見えてくる夢と約束の軌跡とは。

【主人公】

 女性。子供~大人。

【雰囲気】

 シリアス☆ーーーーコミカル

【補足】

 地獄のマラソンダンスことKACが凶悪さを増して帰ってきました(締め切り的に)。今年最初のお題は「四年に一度」です。軽率に「瓶詰の地獄」を真似て時系列を逆立ちさせてみたら地獄を見ました。それ以外の部分はルーチン的に考えたんですけどがっつり30時間はかかってます。その甲斐あって構成的にはかなり凝ったことができたとは思うのですが。



「君と永久に明けない夜を」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894516945

【作品番号】

 TMT-104

【ジャンル】

 現代ファンタジー

【キャッチコピー】

 きっと今宵こそ――聖なる夜、彼女を待ちわびる青年の胸中とは

【あらすじ】

 クリスマスデートを控え、落ち着きなく紫煙を燻らせる僕。

 この日は毎年、故郷の仲間たちとハメを外してきた。しかし、それも去年までの話だ。進学を機に上京した僕はいまや彼女持ち。

 そして今宵、長年の悲願を果たすだろう。

【文体】

 一人称。告白体。

【主人公】

 大学生。

【雰囲気】

 シリアスー☆ーーーコミカル

【補足】

 KAC2。お題は「最高の祭り」でした。この題材を扱うのは何度目でしょうか。



「お花茶屋アイリスの吸血ごはん」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894533687

【作品番号】

 TMT-105

【ジャンル】

 現代ドラマ

【キャッチコピー】

 ロリババア吸血鬼による飯テロアワー~ヴィーガンカレーを食べてみたの巻~

【あらすじ】

 誇り高き吸血鬼、お花茶屋アイリスが西葛西でヴィーガンカレーを食べてみた。眷属はみんな必読!

【文体】

 一人称。告白体。

【主人公】

 女性。

【雰囲気】

 シリアスーーー☆ーコミカル

【補足】

 KAC3。お題は「Uターン」でした。ここまで上京の話を書いてきたわたしにはラッキーなお題でした。なのであえて、最短距離の「上京」を書いてみたり。わたしの創作スタンスが最も如実に顕れた話かもしれません。例によってトリッキーな構成になってますが、これわたしなりにグルメ小説を成立させようとした結果です。こういう設定にするしかなかったし、そうなるとこういう構成にするしかなかったんです。



「神様はまだ僕たちのうたを知らない」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894586925

【作品番号】

 TMT-106

【ジャンル】

 ミステリー

【キャッチコピー】

 童謡に見立てた連続殺人を目論む兄と、兄を殺そうと目論む弟――その結末は

【あらすじ】

 童謡に見立連続殺人――

 ミステリ好きの兄さんはその趣向を現実のものにしようと画策する。兄さんに信頼される僕はその計画を教えられるが――

 だから、僕は兄さんを殺さざるを得なくなった。

【文体】

 一人称。

【主人公】

 男性。

【雰囲気】

 シリアスー☆ーーーコミカル

【補足】

 KAC4。お題は「拡散する種」でした。自分なりの本格ミステリを書いたつもりです。その答えがホワイダニットで、ある種の狂人の論理を描いています。で、その動機を効果的に描くには、こういう語り手の人柄をブラックボックスにする語り口にするしかないわけです。理屈だけを書いて、感情の揺れ動きは行間に投げるという。好評の台詞「お前の言いたいことはわかるぞ」はそうした要請から生まれたものです。


「わたしと幼馴染みのどっちが大事なんですか!」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894629948

【作品番号】

 TMT-107

【ジャンル】

 ラブコメ

【キャッチコピー】

 先輩、浮気とかしてませんよね?――うざい系ヒロインの独白で送るラブコメ

【あらすじ】

 聞いてください!(机バンバン)

 先輩ったらわたしというものがありながら、別の女の子を家に連れ込んでたんですよ!?

 ただの幼馴染みだからやましいことは何もないって?

 ただの幼馴染みなら高校生にもなって家まで来ないでしょうが!(机ドーン)

【文体】

 一人称。告白体。

【主人公】

 女性。高校生。

【雰囲気】

 シリアスーーーー☆コミカル

【補足】

 KAC5。お題は「どんでん返し」。いつもやってることがお題になってしまったので逆に素直な話を書いてみたというどんでん返しです――というのは冗談で、企画と関係なく遊びで考えて勢いで書き上げてしまったので投げただけだったりします。うざい系ヒロインの語りが印象に残るかと思いますが、元は幼馴染みが書きたかったのです。



「わたしと彼女のどっちを信じるの?」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894642530

【作品番号】

 TMT-108

【ジャンル】

 ラブコメ

【キャッチコピー】

 好きなわけないでしょ――塩デレヒロインの独白ラブコメ

【あらすじ】

 別に聞いてくれなくてもいいけど――

 幼馴染みが彼女に吹き込まれて、幼馴染みでも男女が二人きりで会うのは浮気だなんて言うようになっちゃった。

 わたしたちはただの幼馴染みじゃないのにね。

 今度彼女さんに会ったときはちゃんとわたしたちの関係を説明してよね。

【文体】

 一人称。告白体。

【主人公】

 女性。高校生。

【雰囲気】

 シリアスーー☆ーーコミカル

【補足】

 KAC5。お題は「どんでん返し」。「わたしと幼馴染みのどっちが大事なんですか!」の後日談を幼馴染みの視点から描いています。いちおう、これ単体でも読めますが、順番通り読まれるのが無難な気がします。前作の内容を片端からひっくり返していくので。この2人で視点を往復させればどこまでも話が続けられる気がしますね。



「暗く静かな海のために、女王の歌声はいつまでも」

 同人誌「Fika」に収録。海洋SF短編です。

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