ハデス2
「本当に多いんだな。神の権限は。お前の権限だって豊穣と富以外にもヒュプノスやタナトスの領域のものを選べるんだな。」
「私は冥界そのものと言っても良い。死に関わりを持つものはすべて私の権限にはいる。」
「ふむ‥‥‥。」
ハデスだけで、ほぼ冥界の権限は手に入る。だが
「一柱で三つだけしか使えん。少なくないか。それにダブっているのも多い。」
「人間にやるもんだ。ペルセウスやオデュッセウスに比べたらずいぶん多い。それに半永久的に付加させるものだ。種類が多いと体内にも周囲にも軋轢を生む。」
「そんなもんかね。まぁ、キマイラ退治の例があるから警戒してんのか。」
選別しつつ相槌を打つ。
「アポのやつで外せないのが医療。後は牧畜かな。アルだったら遠矢と動物に変える力。うーん。能弁か商業がほしいところだな。ハデス。二つを司っているのはやはりヘルメスなのか。」
ハデスは地下資源を司っているし財に困ることはないと思うが、持っているだけじゃ塵と同じだ。
「そうだな。ヘルメスは伝令も持っているし、祝福を貰えたら良いよな。」
「『幸運と富を司り、狡知に富み詐術に長けた計略の神』って言われるぐらいだし、本の中でも結構な数の権限あるぞ。時代関係なく言論が強いってのは武器になるさ。」
「ふーん。」
ヘルメスはトリックスター的なもんだったな。アポの牛を盗んだりしてるが基本的にはオリンポスの‥‥‥いや、ゼウスとハデスに忠実なもんだ。子孫にも恩恵を与えているし、おそらく人間よりの神だ。
「しっかしなぁ‥‥‥。私に味方するか?あの神は気分屋な方だろう。」
神話の中でも狡猾さが目立つ。何かしら譲歩条件を出さないと祝福もしないだろう。交渉戦か‥‥‥。
「ふっくっく。腕がなくな。」
そんな私を見てハデスは完全にひいていた。
「おいっ、はっきり言うが気持ち悪いぞ。」
「あ"、なんだと。この
「なんだとぅ!
「この‥‥‥×××野郎!」
(暴言が過ぎるので×××で表せていただきます。
by.
今回ばかりは双子が止めた。
「おいっ!落ちつけ。」
「あぁっ、
「だって!こいつが!気味が!悪いって!」
「あの頃の結婚的年齢は男30、女15だ!、当時、コレーは15ぐらいで私は40ぐらいだ。私はとんでもない
「いい加減に‥‥‥」
ぺルさんはどこかからトラクターを取り出す。大きく振りかぶったので咄嗟にハデスを盾にする。
「しなさ~~~い!!!!」
グシャボキィッッッ!ぎぃやぁぁー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます