没話① 小倉トースト(前編)

さて、この前、あんこの美味しさに目覚めた私は、チェーンの喫茶店に来ています。


お目当ては、そう、小倉トーストです。


元々は名古屋名物ですが、チェーン店のおかげで、名古屋に行かなくても食べられるので嬉しいです。


まあ、トーストと、あんこと、マーガリンなので、家で作れないこともないのですが。


ただ、普段は家では食パンを食べないので、冷蔵庫にマーガリンはありませんし、小倉トーストのためだけにあんこを買っても、あんこが余ってしまうので。やっぱり、外で、たまに食べるくらいがちょうどいいです。


それにしても、今日の目的は、小倉トーストでしたが、メニューを見ていると、他にもいい感じの甘いものがありますね。


このソフトクリームの、コーンが上を向いてるのは、なんだかとんがり帽子みたいで面白いですね。


あと、このデニッシュパンに、ソフトクリームがのってるやつは、インパクトがありますね。


ふんわりサクサクのデニッシュパンに、甘いソフトクリームなんて、こんなのもう美味しいに決まってるじゃないですか。


うん。うん。


これを口に頬張ったら、さぞ幸せなんでしょうね。


いやいや、惑わされるんじゃない。


私が食べにきたのは何だ。


そうです、小倉トーストです。


新たな誘惑を受けないうちに、私は店員さんに小倉トーストと、ブレンドコーヒーを注文しました。


「トーストは厚切りにしますか」と聞かれましたが「普通でお願いします」と私は答えました。


これってどうなんでしょう? 


私は結構薄めのほうが好きなのですが。


やっぱり厚切りにする人のほうが多いんでしょうか? 


あんこ多めがあったら、絶対あんこ多めにしますけどね。


……ないですが。


さて、小倉トーストがくるまで、私は店内をぼーっと見ています。


なんだか、ここ落ち着いて好きです。


白塗りよりも、木で出来ている部分が多いからですかね。


落ち着きますよね、ここ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る