ステータス
通知表が好きでした
自分の価値を示してくれる
指標になるので好きでした
内申書が好きでした
自分の外面を表して
儚く鋭く好きでした
履歴書が好きでした
私の不明を概覧しては
俯瞰されたので好きでした
人の風評が好きでした
自分に忌憚無く浴びせかけられる
言葉の羅列が好きでした
親の罵声が好きでした
自分がいかに矮小か
知らしめるようで好きでした
生傷の群れが好きでした
そこに確かに『いる』んだと
事実を告げて好きでした
眩暈吐き気が好きでした
常に私に寄り添って
すがり付くので好きでした
死亡届が好きでした
やっとここからいなくなる
解放のために好きでした
『好き』って言葉は でした
だってそんなの私には
誰も言ってはくれないし
実感も出来はしないのに
みんな私にそう言えと
告げ口するので でした
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