第2話 ガラスの風船
辛いと言うと、すべてが崩れる。
だから言えない。
その蓋をした言葉は、どこに行くの。
行き場所を失った、声に出せない言葉でいっぱいになってる。
割れちゃった。
とうとう、風船、割れちゃった。
伸びないのよ、この風船。
ガラスの風船だもの。
我慢してた言葉が、みんな弾け出して、あたりかまわず刺しまくってしまった。
あ〜もう終わり、もう終わりだわ。
ガラスの破片を拾って自分に刺した。
痛みも何も感じない。
感情もみんな、出て行った。
感情のないまま、漂ってました。
ガラスの破片が少しずつ落ちました。
それを掃除してくれる人がいました。
ありがとう…。
小さな風船が出来ました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます